2016年9月12日(月) 726/1000
<新たなことをやって見る>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その9
著者:北尾吉孝氏
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「子曰く、君子は食飽(しょくあ)かんことを求むること無く、居安(きょやす)からんことを求むること無し。言に敏して言に慎み、有道(ゆうどう)に就きて正す。学を好むと謂うべきのみ」
これは、学を好むとはどういうことなのかを述べた言葉です。
君子たる者は、食の満足を求めたりせず、住まいも豪邸を求めるわけではない。人として為すべきことについては、ただちに行う。発言に際しては思慮深く、慎重に行う。
優れた人物のもとで、その人の善言に耳を傾け、自身の振る舞いを正す。そういう人間なら学を好む者といえる、と言っています。
「有道に就く」というのは、優れた人物のもとでその人の善言に耳を傾け、自分自身を矯正していく、という意味です。そういう人間が「学を好む」者だというのです。つまり、「学を好む」というのは単に知識を得ることでなく、人間としての立派な行動の仕方、生き方を探求することなのです。
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「もっと成長したい!」と、必死に行動している人は人生を楽しんでいるように見える。そういう人が側にいると、「俺も頑張ろう!」という気になってきます。
行動すればするほど何か結果が得られる。それを糧にして、また次の行動へつなげていく。その繰り返しの中で成長していくものである。行動だけが成長できる手段なのだと考えるのです。
ここでいう成長は人間力の成長である。スポーツ、仕事、趣味、あるいは人間力においても学ばなければ成長はありません。ではどうやって学ぶかと言えば、書物や人に教えてもらうしかないわけです。
成長したいという思いのある人は、その姿勢が違います。反対に人間的な成長というものに関心がない人、または気づいていない人は、人生を楽しむ方法に気づいていないと言えるんじゃないだろうか。そんな気がするんです。
山登りと一緒で、高みから見える景色のように、成長すれば見える景色が大きく変わり、生き方までが変わってきます。それはチャレンジする人生となっていきます。
大それたことではなく、昨日までやってこなかった小さなことでいいので新たなことをやって見る。その繰り返しの中で得られる成長体験は、次の気力となっていくと思うのです。