2016年9月10日(土) 724/1000
<いい会社にするために>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その7
著者:北尾吉孝氏
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倫理的価値観のベースとなるのは、「信」「義」「仁」の三つです。
「信」とは、約束を決して破らないこと。何かをする前に、「こういうことをして人や社会の信頼を失わないか」とよくよく考えることです。
「義」とは、正しいことを行うこと。
「仁」とは、相手の立場になって物事を考えること。「仁」という字は「人」に「二」と書きます。これは人間が二人いることを表しています。
人間が二人集まると、コミュニケーションが生まれます。そして意思疎通がだんだん図れるようになると、今度は「恕(じょ)」という働きが起こるのです。「恕」は「如」の下に「心」と書くように、我が心のごとく相手のことを考えるという意味です。
相手の立場に立って物事を考えるのが「仁」の心です。
私があらゆる判断をする時の規矩(きく)ものさしとしているのが、この「信」「義」「仁」です。事にあたるとき、この三文字に照らし合わせて判断すれば軸をぶらすことなく的確に対処できるのです。
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会社は多くの人が集まって組織を形成し活動をしているのは言うまでもありません。
人の考え方は、人の数だけあって、どれが正しく、正しくないということではなく、多くの価値観があるということです。だから、衆知を集めることが問題や課題を解決する重要なことだと考えているのです。だから、まずは、相手の立場に立って受け入れるということが第一ステップであるのです。
働く人にとって「いい会社」ってどういうものでしょうか。
例えば
・給料をたくさんもらえる会社
・有給休暇をちゃんともらえる会社
・自己都合の休みを遠慮なくとれる会社
・サービス残業がない会社
・職場環境がよい会社
・仕事が楽(らく)な会社
・いい上司がいる会社
・言いたい事を言える会社
・退職金がいっぱいもらえる会社
・昇給がある会社
・賞与がいっぱいもらえる会社
・福利厚生が充実している会社
・自己成長できる会社
などなど、まだまだ数え上げればきりがないくらいたくさんあります。これらが実現すればいい会社だなぁ、と思います。よく考えると、これらのことは自分の得になることです。これはとても大切なことです。自分のためでなければ頑張れませんしね。
では、この例えをよく考えると求めるものばかりであることに気づきます。 求めてばかりではいけません。自分がどうしたら、周りの人のお役に立てる工夫をしているのか、また貢献していくのか、ということを考え、行動する人が何人いるかで、その会社の良し悪しが決まってくるのだと思うのです。
相手の立場に立ち、相手の喜びにつながるという考えのもとに行動する、そのような社風が実現すれば、私たちの求めるものは、勝手に手に入るのです。その方が楽しいと思うのです。そのような会社を目指しているので頑張れます。
社長も社員の一人です。最高責任者であることに違いはありませんが、社長が社長としての役割を担えなくなった時、自分の身を処する覚悟がいります。社長も会社というものに雇われているに過ぎません。会社は社長のものではありませんから。
「いい会社」にするためにやるべきことは、たくさんありますが、一つだけ上げるとすれば、私は、「社員の成長」と言いきります。