2016年9月7日(水) 721/1000
<敬う心>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その4
著者:北尾吉孝氏
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『論語』季氏(きし)第十六にある言葉です。
「君子に畏(い)あり。天命を畏(おそ)れ、大人(だいじん)を畏れ、聖人を畏る。
小人(しょうじん)は、天命を知らずして畏れず、大人の狎(な)れ、聖人の事を侮(あなど)る」
君子は三つのことを畏れる。一つは天命、自分が天から与えられた命を畏れる。二つ目は大人、立派な人を畏れる。そして三つ目は聖人の言、たとえば孔子の言葉のようなものを畏れる。そして、そういうものを畏れるがゆえに、君子は自分を律していくことができる、というのです。
ところが、小人は天命を知らない。一体、自分はいかなる天の命令を持って生まれてきたのか、この世の中でいかなることをしていくべきなのか、そういうことをまったく知らないがために天命を畏れることがない。立派な人にも馴れ馴れしい態度で接するし、聖人の言葉も侮る、というわけです。
この「畏れる」という態度は非常に大事です。たとえば、大人を畏れれば、その大人を尊敬する「敬」の心が発生します。そして、この「敬」の心と一対になっている「恥」という気持ちが生まれてきます。
あの立派な人に比べて自分はどれだけ劣っているのだろうかと恥ずかしく思う気持ち、それが「恥」です。「恥」があるから、自分はもっと修行しなくてはいけないと自らを反省し、それをバネにして自分を伸ばしていくことができるのです。
自分を成長させるためにも、天を畏れる気持ちを持つことは非常に大切です。
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経営のやり方ではなく、経営者の姿勢を師匠から教えてもらいました。まだまだ、不十分だらけですが、経営者の姿勢を正していく努力は怠らないようにしていきたいと思います。
私は小心者で、いつもビクビクしています。神様や天のことを信じていますので、怖いと言ってもいいです。悪いことをしたら、罰や制裁、粛清されるとか、あるいは報いを受けるとか言われますが、そういうことはあると思うんです。
本当はそれじゃあ、だめですよね。自分が生かされていることに感謝をして、天を畏れ、敬うことが大切です。その天の存在を知った時、本当に自分を律していけると思うのです。 天を信じ、自分を信じて歩んでいけるか。そうでなければ、当の昔に挫けてしまっています。
目に見えない世界の力を借りるというか、目に見えない世界を信じる心って、とっても
大切なように思えているんです。
それが、「敬う心」となっていくような気がしています。