2016年9月6日(火) 720/1000
<天とつながること>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その3
著者:北尾吉孝氏
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天の存在を認識したとき、人間は変わります。そこで大切なことは、どう変わるかということです。
『大学』には、「君子必ず其(そ)の独りを慎むなり」とありますが、そういう意識が芽生えてきたのです。
人目のないところでも、天は自分を見ている。そのことを自覚して、独りでいるときを大切にする、人目のないところでも人の道に外れたことはしない、自分一人のときでも自らを律しなくてはいけない、という気持ちになるのです。このことを「慎独(しんどく)」といいます。
『老子』の中には、「天網恢恢(てんもうかいかい)、疎にして漏らさず」という言葉があります。「天の網には非常に粗いように見えて、決して悪を逃すことはない」という意味です。
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天網恢恢(てんもうかいかい)を辞書で調べました。
「天が悪人を捕えるために張りめぐらせた網の目は粗いが、悪いことを犯した人は一人も漏らさず取り逃さない。天道は厳正であり、悪いことをすれば必ず報いがある。」
お天道様は見ているよ。なんてことを両親に言われたことがあります。確かに、人が見ていなくても、ゴミをポイ捨てしたりしないのは、そのような教えを受けてきたからだと思います。
自分の心に正直に生きていくこと、お天道様に恥じない生き方をすることが、幸運に導かれるような気がしています。それは独りでいるときも同じなんです。規則正しい生活をすること、怠けないこと、自分を律していくことが天とつながっていくことだと信じたいのです。