2016年9月4日(日) 718/1000
<頂上を目指す>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その1
著者:北尾吉孝氏
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人間は自らの欲望を満たすためだけに生まれてきたわけではありません。これから少しずつお話ししていくように、個々の人間には天から与えられた役割があります。
その役割を果たすことが人間としての最高の生き方につながっていくものだと私は考えます。言い換えれば、それは「君子の道を歩む」ということなのです。
昨今の日本には、自分の利益を最優先にし、他人の気持ちを顧みないような考え方を持つ人が増えています。しかし、それでいかに金を儲け、自らの欲望を充足できたとしても、そこに本当の幸せはありません。周囲からもてはやされたとしても、それは金銭でつながっている関係でしかありません。
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アメリカの占領政策により、日本の精神文化が破壊され、金儲けが人生の勝者のごとく荒んだ世の名になってしまった。親殺し、子殺し、虐待、自殺といった社会問題が顕著化し、人と人との関係は希薄となって、人間関係を上手くやっていけない、またその大切さを理解できないという、自立型ではなく、自己中心型が目立ってきているように思えてなりません。
「何のために生まれてきたのか」などという宗教観も失われている昨今、組織をまとめていく経営者の舵取りは難しくなってきているように思うのです。とかく現場を動かすリーダーにとっては、苦労が絶えません。
だからこそ、経営者と管理者、社員が意志の疎通を強く図り、目的、目標、理念を共有し、そして自らの人間力を高めていく学びをしなければ、心が挫けてしまいます。
リーダーは、なるべきして成ったわけです。勇気を持って自身の成長する努力を怠らず、受け身ではなく、自ら考え、自ら行動するという勇気が必要なのです。これは、与えられるものではなく、やるしかないのです。それが、自らの役割と悟った時、働きがいや生きがいとなって、「何のために生まれてきたのか」という崇高な問いかけの答えに近づいていくような気がするのです。
一度の人生において、自分の目指す山のてっぺんを目指し、同志と共に登っていくという挑戦を続けていきたいと思います。