2016年9月3日(土) 717/1000
<自分にできる恩返し>
皆さんおはようございます。
致知9月号(致知出版社)
禅語に学ぶ「恩を知って恩に報ゆ」より抜粋 その2
鎌倉円覚寺管長 横田南嶺氏
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歴史を学び、悠久の歴史を通して受け継がれたのがお互いの命であることを思う。この命を賜った厳然たる事実を受け止め、それが実に数えきれない恩によるものであることに思いを巡らせる。更に恩に報いるように、お互いに自らの務めに励まなければならない。
坂村真民先生に「何かをしよう」という詩がある。
何かをしよう
みんなの人のためになる
何かをしよう
よく考えたら自分の体に合った
何かがある筈だ
弱い人は弱いなりに
老いた人は老いたなりに
何かがある筈だ
生かされて生きているご恩返しに
小さいことでもいい
自分にできるものをさがして
何かをしよう・・・・ 『坂村真民前詩集第五巻』より
恩を知ったならば、何か自分にできることを探して、恩に報いる生き方をしなければ
申し訳ない。身近なところでなにかをしよう。
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祖父母から両親、そして子供へと命が受け継がれる。至極当たり前のことだけれど、悠久の昔から命が繋がれ、そして子孫へ連綿と繋がっていく。その鎖のように繋がれた命の連鎖の中にいる。もし私がいなければ、その先はないと思うと、私の役割はとても重要なことではないだろうか、と考えてしまいます。
ご先祖様へ10代、20代、30代と遡っていくように、まだ見ぬ子孫に思いを馳せると、ご先祖様から受けた恩、ここまで育ててくれた両親の恩、多くの人に支えてもらった人の恩を決して忘れてはならないと感じてくるのです。
受けた恩を感じ、自分にできる恩返しをしていこう。それは、無理なく、自然に、そして、感謝の気持ちで行動していこう。すべてに「ありがとう」という思いで。