2016年9月2日(金) 716/1000
<お盆>
皆さんおはようございます。
致知9月号(致知出版社)
禅語に学ぶ「恩を知って恩に報ゆ」より抜粋 その1
鎌倉円覚寺管長 横田南嶺氏
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八月はお盆を迎える。お盆は別段祝日でもないが、お盆休みとして多くの人が帰省する。田舎に帰って、ご先祖様のお墓に参る。よき習慣である。父母の恩、ご先祖の恩があって、今の私が生きている。この事実を忘れて、いくら書物を読みあさっても、心理は益々遠ざかっていくばかりだ。
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お盆には、お墓参りをして供養をしたり、「迎え火」、「送り火」といった、ご先祖様をお迎えする時や送る時の目印にしたりという風習があります。また、ナスに割り箸を刺して、馬に見立てたものを作ってお供えし、その後に川に流したような、幼い頃、母と一緒にやった微かな記憶があります。
自分という人間は、両親から命を授かり、その両親は、両親から命を授かり、そのようにして代々、命が受け継がれてきたということをお墓参りの時に思うのです。
私なりにお盆という日をどのように考えるかと言えば、一年に一度、ご先祖様をお迎えして感謝の気持ちを伝えることじゃないでしょうか。
私たちは、慌ただしい日々を送っています。だからこそ、ご先祖様へ感謝を忘れてはいけませんよね。