2016年8月31日(水) 714/1000
<中心軸>
皆さんおはようございます。
致知9月号(致知出版社)
「人生を照らす言葉」より抜粋
国際コミュニオン学会
名誉会長 鈴木秀子氏
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私たちは生きる中で、いろいろな欲望に振り回されたり、利害関係、周囲の評判にとらわれたりすることがあります。正しいと思う簡単なことでも、周囲の目をに気にしてはなかなか実践できません。私たちの本心はそれがいけないことだと知っていますから、そこに「自分は何という駄目な人間なんだろうか」という自責の念が生まれます。複雑な心の葛藤で心が千々(ちぢ)に乱れることも少なくないのです。
そういう弱い部分を持ち合わせた私たちですが、自分の中心軸をしっかりと定めることによって、正しい考えや行動をすることができるようになります。
中心軸を定めた生き方とは、自分が神様から命や役割を与えられた存在であると信じ、他人や環境、自分自身を責め裁くのをやめ、いま、目の前の出来事に精魂込めて打ち込み、目の前にいる人たちに心を込めて対応していく生き方です。
そういう姿勢を貫いていけば、いつの間にか欲望や利害から解放され、周囲の人々をも感化できる存在になることでしょう。
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よいと思ったことでも、人の目を気にして行動や発言がでなかったりすることはよくあって、反省や後悔ばかりしています。
「あの時、あぁしておけばよかった」
「あの時、優しい言葉をかけてあげればよかった」という具合である。
その時、その一瞬、間髪を入れずに行動できれば本物であり、本物は損得を考えずに迷いなく行動しているのでしょう。
自分というのは、自分の意志で生まれてきたというより、何か別の力によって生まれてきた。ここでいう神様から、命と役割をもらったのだから、生きている間にそれを全うする努力を惜しんではならない。自分の中心軸を信じ、欲望に支配されない強い意志をもって行動していかなければ、使命と役割を果たせないのだということでしょうか。
いつか必ず成し遂げるという強い意志をもって精進していきたいと思います。