2016年8月15日(月)
<三つを惜しむ>
皆さんおはようございます。
致知8月号(致知出版社)より抜粋
「先哲の箴言(しんげん)教えるもの」
郷学研修所
安岡正篤記念館 副理事長兼所長 荒井 桂氏
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『酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)』には人生の範となる名言がこの他にも数多くあります。
君子に三惜(さんせき)あり。
この生、学ばず、一(いつ)惜しむべし。
この日、間過(かんか)、二惜しむべし、
この身、一敗、三惜しむべし。
安岡先生はこのように解説されています。
「君子に三つの惜しいことがある。ここに生まれて生きていながら勉強しない。学ばないことは一つの惜しむべきことだ。
第二に惜しむべきは、またと帰らぬこの日を無駄に過ごす。これくらい惜しいことはない。
第三はこの身一敗、せっかくこの身を与えられても大切にしないで、失敗に持っていく、これまた惜しむべきことです。」
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この名言を読むと、人生は勉強しなければ、一日一日を無駄に過ごすことになり、
あっという間に人生は終わっていまう、と理解できます。そう考えると、いかに無駄な時間を使ってきたことか、日々の過ごし方に反省しきりなのです。
やはり、「今日一日を精一杯やったか!」、これを反省し明日につなげていくことだと思えるんです。反省した後は、勉強して実践すること。この繰り返しなのでしょう。
日々を大切に過ごすこと。これが最も大切なように思えるんです。