2016年8月13日(土)
<信頼・感謝・参加>
皆さんおはようございます。
致知8月号(致知出版社)より抜粋
「いま、後世に語り継ぐべきこと」
参議院議員 山谷えり子氏
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私は成人式で講演を頼まれることがよくあるんですけれども、私が若い人に言いたいのは、まず「信頼」という言葉を忘れないでほしいということ。その社会は信頼に基づいて成り立っているんだから、人の信頼を裏切るようなことは絶対にしないでくださいと。
それから、「感謝」が大事だということ。
若者たちが会場で騒いでいると、私は言うんです。
「君たちは自分を何様だと思っているんだ? 君たちは、誰のおかげでこんなに素晴らしい日本ができたと思っているんだ? 君じゃないことは確かだよな。じゃあいったい誰だ? ご先祖様でしょう。お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、お父さん、お母さん、その他地域社会や国の指導者、さらには外国の援助も受けていまがあるのに、何だその態度は、もっと感謝しなさい」と。そうするとみんな静かになるんです。いまの国ができたのは、いま生きている人間のおかげじゃない。だから感謝の気持ちを一生持ち続けなさいというんです。
三番目は「参加」です。引きこもりをしていてはダメだよと。社会人であるならば、積極的にこの社会に参加して、自分だけではなく他の人たちと一緒に社会に幸せをもたらすような参加型の人生をぜひ送ってくださいと。
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人間関係で最も大切なことは、「信頼」です。一度失った信頼は簡単にはもとに戻りません。だから嘘をついたり、騙したりしてはなりません。
今、自分が存在しているのは、育ててくれたお母さん、お父さん。数えきれないほどの多くの方々にお世話になり、ここまで辿りついたわけです。それを思うと「感謝の念」に堪えません。それに忘れてはならないのは、多くのご先祖様が繋いでくれたことです。そのことを忘れがちになってしまいます。だから、時には墓参りに行き、感謝の気持ちを伝えていくことが、大切だなぁと思うようになりました。
最近の風潮でしょうか。チームを組んで何かをしたり、イベントに参加をしたりというのを嫌がる傾向にあるようです。信頼も感謝も、よい人間関係の中で育まれるものです。だから、仕事以外のイベントでお互いに触れ合い、語り合うことで、お互いを知り人間関係を築いていくことができるのです。この喜びは参加しなければ感じることができません。もし、よい人間関係なんて必要はないというのであれば、これは全くナンセンスなことで、人生ではないと断言します。なぜなら、人間は一人じゃ生きていけないからです。人は、人と人とのよい人間関係の中から、幸せを感じることができることを忘れてはならないのです。