2016年8月3日(水) 686/1000
<人を愛して争わず>
皆さんおはようございます。
「なんのために働くのか」(致知出版社)より抜粋 その23
著者:北尾吉孝氏
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自分の国を愛せない人が他の国を愛せるはずがないじゃないか、と。これは、親を愛せない人が妻や夫を愛せるはずはないし、ましてや他人を愛せるはずがないというのと変わらないでしょう。私はそう思っています。
愛国心というだけで拒否反応を示す人がいますが、全くナンセンスです、。それが根底で何を意味するのかを虚心坦懐(きょしんたんかい)に考えてみればいいのです。今、戦争をするために愛国心の高揚が必要なのだと考えている人がいるとは思えません。愛国心を失うことで、日本人の精神が衰弱していくという問題が重要なのです。
なぜ、マッカーサーは日本の精神文化を破壊するように命じたのでしょうか。それは、彼が日本の強さの秘密が武士道を核とした精神性にあると分析し、日本の復活を阻止するためにそれを骨抜きにするのが得策だと考えたからです。
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日の丸を掲げると、何かおかしい目で見られる。オリンピックの表彰式で日の丸が中央に掲げられると多くの日本人が感動し涙する。なんとも不思議な現象なのです。どちらが本当なのでしょうか。
日本人が日本という国を愛せないとすれば、なんと不幸なことではないだろうか。自分の国を愛せずして、家族や両親を愛する心が育まれるのだろうか、と思えたりします。
日本人の精神は、「和の心」がベースにあります。やはり、武士道で培われた精神が現在も脈々と受け継がれてきていると信じたいのです。
「人を愛する」という心は尊いものです。だからこそ、倫理法人会の教えにもある、「人を愛して争わず」という考え方に自分の生きる道を見出していきたいと思うのです。 ところが、なかなか思うようにはいかない時があります。そんな時こそ、この言葉を思い出し、戒めにしていかなければならないと考えています。