2016年7月30日(土) 682/1000
<行動を正していく>
皆さんおはようございます。
「なんのために働くのか」(致知出版社)より抜粋 その19
著者:北尾吉孝氏
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人間学の修養を続けながら、いつも「世のため人のため」という気持ちをもって絶えず襲ってくる私心や我欲を振り払っていく。そうやって心の曇りを消しながら、仕事の中で「世のため人のため」を貫き通すのです。
もちろん失敗することもあるし、一時的に雲に覆われることもあるでしょう。それは人間だからしかたのないことです。しかし、失敗しながらも努力を怠らず、三十年、四十年とやり続けたら、一つの世界に到達することができるのではないでしょうか。
そのためには、目先の利益に囚われて、しかも楽して財を成そうとしてはいけません。仕事という行を通じて自らに責任を課し、自らに義務を負わせ、自己犠牲の精神を持って、努力し、研鑽(けんさん)を続けなくてはいけません。その一方で、ただ働くだけではなくて、一つのフィロソフィーとなるまで人間学を学び、自らを高めていくのです。
仕事も学びも、どちらも努力し続けなくてはいけません、。我欲に覆われ、私心に襲われて沈没しては駄目なのです。人間である以上、無欲、没我になるのは簡単ではありません。だから努力をし続けるしかないのです。
仕事即ち修行なのだと思います。仕事ができるようになるとは、人間として一流になるということなのです。
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「人のため」、「社会のため」と言いながら、偽りの自分が顔を出してくる。「本当は、自分のためだけだろう!」、なんて具合である。
人間の思考は常に対局の思考が存在している。表現が難しいが、例えば、頑張ろうとする自分と堕落させようとする自分、善の心と悪の心、自己と利他など、いつも対局の思いがある。双方が引き合い、優位にたった方が、言葉となり、顔つきになり、行動となっていく。 だから、負の意識に支配されないような努力をしていかなければ、あっという間に、あいつらに支配されてしまうのである。
どんな時でも自分の良心、正義に問いかけをし、自分の行動を正していくことが大切であると思うのです。しかし、これが実に難しいのである。我欲に心を奪われてしまわないように、日頃の生活習慣が大切であると思うのです。第一ステップが「早起き」でしょうか。