2017年5月21日(日) 977/1000
<愚痴>
皆さん、おはようございます。
「毎日トクしている人の秘密」 PHP研究所 より引用
著者:名越康文氏
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芯のところで信頼感が欠ける人は、しばしば自分の人生を悲観的に捉えたり、軽蔑したりする一方で、他人を責める他罰的、他責的な言動を取ることにもなりがちです。というのも、自責的な人は自分を責めているようでいて、実は多くの場合、うまくいかないことを人のせいにしているからです。
だって、そうじゃなければ、「私の人生うまくいかないんだよね」という愚痴を他人に伝える必要がありませんよね。もし本当に「自分の人生がうまくいかないのは自分のせいだ」と芯から納得しているのなら、愚痴は出てこない。だから、非常に厳しい言い方をすると、「どうせ私なんかこんなもんだ」という自虐を口にする人は、どこかで必ず、自分に嘘をついています。
自分をも誤魔化(ごまか)しているから、嘘をついていることにさえ自覚的でないだけなんです。その象徴が愚痴です。愚痴とはつまり、周囲へのアピールなんですね。
認めて、慰めて、勇気づけてほしい。
「今、ちょっと弱気になっているんだ。ごめんね、話をしてたらちょっと気持が落ち着くから」と素直に言えばよさそうなものだけど、ひねくれた表出の仕方しかできなくなっている。
愚痴というものには本質的に、それを聞いてくれる相手を操作しようという意図が含まれている。「こんなかわいそうな私を、どうやって慰めてくれるの?」という、ちょっと挑発的な操作性がある。これは、間接的に、怒りをぶつけているのと同じです。それを聞いてあげなければ、今度は批判の矛先が聞く側に向かってくるようなプレッシャーを相手に与えるのが、愚痴の力なんです。
ほんとうは、愚痴も言い方次第なんです。例えば、自分を明るく笑い飛ばすような愚痴の言い方もありますよね。「全然あかんねん!」とちょっと大げさに口にしつつ、そういう私を演じているんだよ、というのがよく伝わってくる自嘲っていうのもあります。
同じ愚痴でもそういう愚痴なら、雰囲気とは、相手に与えるものは大きく変わってきます。
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ついついと愚痴がでちゃうよね。その愚痴が間接的に別の人に伝わり広がって炎上しちゃったことってあるよね。
愚痴は、自分の思いどおりにならないから出るわけですが、その思いどりにならないことを他人のせいだと思っているから愚痴がでるわけなんですね。確かに、本気で自分の責任と思って入れば、愚痴の言いようがないもんね。
もし愚痴がでるようであれば、周囲へのアピールの部分もあるかもしれないと、自分の心にたずねてみようと思います。
愚痴は、愚痴を聞いてくれた人に対して、承認や共感という要素が強いんじゃないかな。それで「自分は悪くないんだ!」という安心感を求めているように思えたりします。言われてみれば、どこか心当たりのある心境です(笑)
愚痴を言うなら、「今、愚痴を言いたいんだけど、聞いてくんない!」なんていう切り口なら、ちょっと雰囲気の違う愚痴話になるかもね。
いずれにしても、愚痴は災いの元ですので、皆さん、気をつけましょう(苦笑)