2016年7月26日(火) 678/1000
<勇気ある決断力>
皆さんおはようございます。
「なんのために働くのか」(致知出版社)より抜粋 その15
著者:北尾吉孝氏
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いろんな人に相談したり、先輩諸氏からのアドバイスに素直に耳を傾ける態度も大切です。人の意見に耳を傾ける、それも年を経て経験も知識も豊富にもっている先輩の意見を聞いてみると、自分一人で考えていたのとは違った世界が見えてきます。私自身の体験を振り返っても、ここぞというときに、「なるほど」と思う意見を言ってくださった先輩方が必ずいました。
また、思うように行かないとき、私は本を読みました。そういう中で、中国清朝末期の軍人であり政治家でもある「曽国藩(そうこくはん)の「四耐(したい)」という言葉を知りました。
「冷に耐え、苦に耐え、煩(はん)に耐え、閑(かん)に耐える」
曽国藩はこれが人間には必要だというのです。この耐えるというのが最近の人にはなかなか難しいようですが、もし耐えられないという人は、昼寝でもしておけばいいのです。広田弘毅(こうき)の詠んだ「風車 風が吹くまで昼寝かな」という句がありますが、そのくらいドンと構えていればいいのです。
自分の行ないが「天を仰いで恥じず、地に伏して恥じず」なら、それでいい。どうして世の中の毀誉褒貶(きよほうへん)に耳を傾ける必要があるのか。あらゆることを最善として受け入れて、まさに「天を怨(うら)みず、人を尤(とが)めず」。自分のした行動の責任は自分でとる。それがすべてじゃないか、と今の私には思えるようになりました。
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なんだか勇気をもらった一節でした。やっぱり上手くいかないことが多い、思うようにいかないことがあって辛くて悩むことがあります。それでも自分のやっている行いが、「天に恥じない」と、自分に自信があるならば、うろたえることなく、ドンと構えていればいい、というのです。
それでも事はなかなか進まないわけです。そんな時は、じっと耐え忍ぶこと、どんなことがあっても諦めない強い信念をもつことだと自分を鼓舞します。
過日、社内木鶏会である社員さんから、「信念は持つものではなく、貫き通すものです。」と教えてもらいました。「素晴らしいことを言うなぁ!」と尊敬しました。かっこいいことを言っても行動が伴わなくてはなにもなりません。まして経営者は、結果がでなければ誰も信用してくれません。
経営者は、自分の降りかかってきた全ての出来事は、自分の責任だと思うこと。そのような重い責任を背負っているという認識を心底もつことができれば、勇気ある決断力ができるのだ、と思うのです。