2016年7月10日(日) 662/1000
<仕事と人生>
皆さんおはようございます。
「なんのために働くのか」(致知出版社)より抜粋 その1
著者:北尾吉孝氏
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私が「働くことに求めてきたのは、そこに生きがいを見つけることでした。人はある程度の年齢になると職を持ち、それから以後の人生の大半を働いて過ごしていきます。もしも働くことに幸福感が感じられなければ、「自分の人生とは一体なんなのか」という不安や疑問が一生ついて回るように思うのです。
その点で、仕事とは人生そのものと言っていいと私は思っています。仕事に生きがいが見出せなければ、人生の意味がほとんどなくなるとさえ思います。
私の尊敬する経営者の一人である稲森和夫さんは、「働くことが人間性を深め、人格を高くする。働くことは人間を磨くこと、魂を磨くことだ」とおっしゃっています。自己の人格的な成長は働くことによって得られるのだ、というわけです。
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自分の人生を仕事だけで終わらせたくないとか、仕事だけが人生ではないという人がいます。確かにそれは一理あるかもしれませんが、そんな人は仕事が好きではないかもしれません。どのような仕事であれ、自分の与えられた仕事を単なるお金を稼ぐためのものであると考えるならば、仕事の取り組む意欲や工夫をしようという考えには至らないのではないでしょうか。まして、貢献しようという気にもなってきません。それでは、お客様や働く周りの人の喜びにつながる行動ができるのだろうか、と考えるのです。やっぱり、自分の仕事が人様のお役にたっているという実感が喜びになると思うんです。
一日という時間の中で多くの時間を仕事に使います。だとすれば残された人生も同じことが言えるわけです。やっぱり、仕事に働きがいを感じることができれば、生きがいや幸せ感も得られることになっていくのではないだろうか。
仕事とは、それほど人生の生き方を左右するものだと思えています。