2016年7月7日(木) 659/1000
<誠実>
皆さんおはようございます。
現代の覚者たち(致知出版社)
「対談 生きることは燃えることなり」より抜粋 その1
森 信三氏、平澤 興氏
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(平澤)
私は人間が真に事をするにはだた秀才、鈍才というような能力だけではなくて、むしろそれよりも大事なものがあるのではないかと思います。それは人柄です。その人柄のうちでも、なにが一番大事かというと、どうも誠実ということかと思います。
「誠実ということだけではいかんよ。そう簡単ではないよ」といわれる方もいますが、大局的に長い目で見ますと、やはり、誠実な人柄が最も伸びるんではないかと思います。
(森)
全く同感ですな。多少能力は劣っていても、真剣な人間の方が最後の勝利者になるようですね。
(平澤)
誠実というのは、愛情と努力と言い換えてもいい。大きな仕事を成し遂げるのに最も必要なのは必ずしも才ではなく、むしろ多くの場合、物に対する愛情と努力です。
偉大な仕事には必ず偉大な愛情と努力がある。
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誠実とは真面目ということかなぁ、というイメージでした。真面目はとても大事なことなんだけど、平澤先生はその人が伸びていくために必要なことは誠実で、誠実は「愛情」と「努力」であるというんです。なんだかとても腑に落ちる感じがしています。
愛情とは、「相手を幸せにしたい、喜ぶ顔が見たい」ということじゃないかなぁと思うんです。
自分自身を好きなんて考えることはないけど、自分が嫌いじゃ、前に進めんしね。自分を嫌いになっちゃうのは、醜い自分ばかりに心を奪われて自虐的になっちゃうからじゃないかな。
自分だって、相手だって、尊い人間で短所もあるけど同じくらい長所もあるんだと思うんですよ。
平澤先生は、才能より、物に対する愛情と努力の方が大事って言っているんです。だから、自分は才能がないから諦めるんじゃなくて、自分を認め、自分の役割を感じて努力をしていくことが大事なんじゃないかと思えているんです。