2016年7月1日(金) 653/1000
<17人のチームリーダー>
皆さんおはようございます。
「幸せの国ブータンに暮らして」より抜粋 その6
菅沼泰久氏
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住み慣れた日本を離れて海外で生活し、自分は日本人として生まれて本当によかったと思いました。それは、途上国の不自由な生活が自分に合わなかったとか、ブータンで嫌な経験をしたからではありません。日本人は、世界的に見てもかなり独特な民族だと思います。そしてその特異性というのは、世界中どこの国に対しても胸を張って誇れることのできるものだと思うからです。そこには長い歴史と伝統があります。
「日本らしさ」というのはたくさんあります。古くから受け継がれた伝統文化はもちろんのこと、近年何かと話題になっている「武士道精神」も世界に例を見ない日本人特有のすばらしさでしょう。数ある日本らしさ中でも特に私が強調したいのは、日本人の「チームワークの良さ」です。仲間との調和を大切にする気持ちは、他のどの国にも負けないすばらしさであると、二年間の海外生活を通して改めて認識しました。
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菅沼氏の言う、日本人の素晴らしさは「チームワークの良さ」であることに、なんだか嬉しくなってきます。日本人は「和の心」を大切にします。地域のお祭り、伝統文化、運動会など人が集まり、チームワークによって運営され、チームワーク力を競い、お互いを讃えあうという姿はなんと美しく、誇り高いものであると思わずにはいられません。
会社においても、和の力は大切です。組織をまとめることは容易ではなく、経営者としての重要な課題でもあります。
昨今、95名のドライバーの組織を1チーム6名の17チームに編成し、17人のチームリーダーが誕生しました。チームリーダーの主な役割は3つ。そのうちの一つが合同洗車の仕切り役です。ドライバーがお互いのトラックを共同して洗車をすることで培われるのは、やはり和の力で、和の力の尊さ、楽しさであると思うのです。何より、自分という人間の存在を認めてくれる仲間への感謝の心が育まれると考えるのです。 自分という人間が枠から外れ孤独であるとすれば、いくら強がったとしてもこれほど寂しいものはありません。
人間は、人と人とのよい人間関係の基礎があってこそ、働きがいや生きがいというものが生まれてくると思うのです。16名のチームリーダーが思う存分に力を発揮し、楽しんでもらいたいと思っています。