2016年6月30日(木) 652/1000
<成長を楽しむ>
皆さんおはようございます。
「幸せの国ブータンに暮らして」より抜粋 その5
菅沼泰久氏
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私は協力隊を、「自分自身を鍛え、成長させるための修行の場」として捉え、参加しました。この考え方は、参加前も今も変わっていません。海外ボランティア活動は、言うまでもなく任国の人々のためになされるべきです。協力隊員である以上、旺盛なボランティア精神を持ち合わせているべきです。この観点からみると、私の志望動機は自分本位の考え方のようにとれるかもしれません。
しかし私は、自分自身を成長させることこそが、自分の周りの人々のために行動したり、影響を与えたりする上で最も重要なことだと考えています。自分自身が成長することで、周りの人々に対してなされることの幅が広がり、人と人との出会いや人間同士のつながりをより大切にすることができるようになるからです。
人間は決して一人では生きていけません。私の場合、共に活動した協力隊員、職場の同僚、また直接的ではないですが、日本で応援してくれた家族や友人たちがいたからこそ、ブータンでの二年間の活動を全うすることができたのです。他人あっての自分であるから、自分勝手に行動していたのでは何事も決して上手くいきません。
また、たくさんの喜怒哀楽を味わうことこそ人生の醍醐味だと思います。それもやはり他人あってのものであるので、結局何事も他人との出会いから始まっているのです。
人間は、素直で謙虚な気持ちで生活していれば、大切な出会いというのは自然にやってくるものだと思います。そうした出会いを引き寄せるためにも、常に自分自身を成長させようと努力することは大切です。
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経営者としての考え方や生き方を磨くこと。あるいは人間性を高めていくことが、結果として、周囲の人や働く人を共に幸せにできるのだと教えられました。しかし、実際の行動は失敗ばかりして上手くいかないことが多いのです。それでも自分を高めていく努力を怠ってはならないと考えています。なぜなら、菅沼氏の言うとおり、人間は一人では生きていくことができないばかりか、関わる人がお互いに影響しあっていると考えるからなのです。
自分が人間として心を高めていけば、自ずと周囲にいる人が変わっていくのが必然です。その成長過程の中で、新たな出会いが生まれてくるものではないでしょうか。
どんな人でも成長できます。成長するためにはいろんな経験や努力のプロセスの中で成長の実感、成長を楽しむことができると思うのです。なぜなら、成長するということは、多くの経験という学び、多くの人との出会いの喜びを感じることができるからです。 だからこそ、社員の皆さんに学びや出会いの場を与えることで、「気づき」を得てもらいたいと考えているのです。その機会を自らの意志で一歩踏み込む人とそうでない人の差は、その時は、ほんの少しの差かもしれませんが、長い年月の中で大きな差となっていきます。
社員の皆さんが学ぶことや成長の喜びを感じてもらうことができれば、一人ひとりがレベルアップして、結果として会社も発展していくものだと思っているのです。