2017年5月17日(水) 973/1000
<見えない世界の力>
皆さん、おはようございます。
「ごえんの法則」 だいわ文庫 より抜粋 その3
著者:小林正観氏
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私の講演をよく聴きに来る女性の娘さんは、ある県警課で事務をしていました。その娘さんから、母親を経由して聞いた話です。
ある犯罪現場から帰ってきた鑑識員が、
「殺人現場や強盗の現場は、なぜ揃いも揃って、水回りが汚いのだろう。トイレ、流し、洗面所のすべてが汚れている。きれい現場を見たことがない。」と言いました。
この話を聞きつけた他の鑑識員たちが散々午々(さんざんごご)集まってきて、そういう話に花が咲いたというのです。
また別の話です。
知人の事務所が入居しているビルに空き巣が入ったことがあります。知人の事務所を除いた他のテナントがすべて被害に遭ったそうです。部屋はすべて同じ間取りで窓ガラスを割って侵入する荒っぽい手口だったので、もし狙われていたならば被害に遭っていたでしょう。
しかし、知人の事務所だけは無事でした。その事務所は、私の講演会を何度も聴きにきている知人のご夫婦が経営していたのです。トイレは一時たりとも汚れていることはありません。
その事務所を訪れる人も私もトイレ掃除の話を知っている人たりばかりなので、トイレを使った後はピカピカに磨いています。この事務所のトイレはどんな時も汚れることはありません。きれいなトイレの延長線上に、キレイな流し、きれいな洗面所が存在しました。いつも水回りはきれいに保たれていました。
とはいえ、泥棒が外から見て水回りの状態を確認できるわけがありません。それなのに、汚れているところにしか入らない。逆に、きれいにピカピカに磨いているところには入ることができないようなのです。
私たちには見えない「何かの力」が存在しているのかもしれません。実際に県警の鑑識員たちがそういう話をしていたという報告は、宇宙の法則を見つけるためのとても貴重なヒントになりました。
なぜそうなるのかわかりません。トイレをピカピカに磨き、流しや洗面所もきれいに保っている場所は、犯罪者が踏み込みにくいらしい、というひとつの結論が見えてきたのです。「なぜそうなるのかわからないが、こうしたらこうなる」という意味での宇宙の法則としては、とても面白い例でした。
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僕の実家は昔ながらの古い家で、祖祖父が大正2年に建てられたので築104年になります。幼い頃、正月は、親戚が集まって土間で餅つきをしました。屋敷には井戸があって、夏はスイカを冷やしていたりしていたんです。
家には、仏壇、神棚、台所には恵比寿様、大黒様、屋敷内には地の神様を祭ってあります。そんなわけで、たくさんの神仏に守られています。また、家の中には、火の神様、水の神様がいらして、鬼門、裏鬼門に台所やトイレなどの水回りは、置かないように母から聞きました。
水回りというのは、特に汚くなりがちです。水回りが汚れてくると、なんとなく嫌な気持ちになってきます。
家や会社、どの場所でも、汚れている所は「気の流れ」が悪くなるといいます。反対にキレイに掃除をすれば、その場所、その人の心の汚れも落とし、「気の流れ」が良くなって、よい方向になっていくらしいです。
見えない世界がないと考える方が不自然なように思えるんです。まずは、身の回りをキレイにしていこうと思いますが、思い切って断捨離が必要な状況に目を覆うほどなんです。