2016年6月6日(月) 628/1000
<あげる幸せ>
皆さんおはようございます。
「正しく生きる」 より引用 その4
著者:鍵山秀三郎 (発行所:㈱アスコム)
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高橋佳子先生から、「三つの幸せ」について教えていただきました。
人間には「もらう幸せ」「できる幸せ」「あげる幸せ」の三段階があると説いておられます。それぞれの幸せには段階があり、最後の「あげる幸せ」が一番レベルの高いものであると教えていただきました。
「もらう幸せ」は人からものをもらったり、なにかをしてもらったりしたときに感じる幸せです。子どもから大人まで、これを知らない人はどこにもいないでしょう。これは一番レベルが下の幸せです。
「できる幸せ」は、それまできなかったことができるようになったときに感じる幸せのことです。自転車に乗れるようになったり、ハーモニカが吹けるようになったり、スキーで上手に滑るようになったりしたときのことを思い出せば、よくわかるでしょう。これが二番目のレベルになります。
「あげる幸せ」は、人にものをあげたり、困っている人を助けてあげたりするときに感じるもので、これこそが本物の幸せです。人として生きてきて、ここに至らないと本物の人生ではありません。
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日常生活の当たり前のことが「幸せ」であるはずなのに、若い頃はそのことに全く気づいてはいませんでした。
足るを知り、今、十分に幸せと感じることが、まずは大事であると思えているのです。それでもやはり不満を言う自分、欲しいと願う自分がいます。なんとも心が揺れるときがあるのです。
人に親切にしたり、自分の時間を相手やボランティアのために使ったり、笑顔で人に元気を与えたり、考えれば、「あげる幸せ」って、もしかしたら身の回りにいっぱいあるのではないでしょうか。「あげる」とは、物だけではないように思います。
二宮尊徳翁のたらい法則にもあるように、「あげる幸せ」って、「もらう幸せ」につながっているようにも思えたりします。
「あげる幸せ」を感じることができる人は、人を信じる心、また心に余裕をもてるような鍛錬をしているのでしょう。