2016年6月4日(土) 626/1000
<手を伸ばそう!>
皆さんおはようございます。
「正しく生きる」 より引用 その2
著者:鍵山秀三郎 (発行所:㈱アスコム)
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哲学者の森信三という先生が、かつてこんなことをおっしゃっておられました。
「人間が不幸になる一番のもとは、他人と比較することだ」と。自分と他人を比べることは、不幸になる近道だということですね。
たとえば、比べるのが大好きな奥さんが、ご主人にダイヤモンドの指輪を買ってもらったとします。喜んでそれをつけて外出したとき、たまたまよその女の人を見たら、もっと大きなダイヤモンドの指輪をしていた。すると、その奥さんはたちまち不幸になってしまいます。自分が高価な指輪をしているという事実はどこかに消え去ってしまい、
「向こうの人のほうが大きい」という悔しい気持ちでいっぱいになってしまうわけです。
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「他人と自分を比較すること」、よくよく考えると他人と比較して、劣っている自分に卑屈になったり、逆に優越感に浸ったりする自分がいる。これは、自分に信念もなく、自信もなく、先の見えない下りの階段を降りていくようなもので、居心地のよい場所を求めて移動していくという不幸の始まりなのではないだろうか。
鍵山さんのダイヤモンドの例えがありますが、その物にどんな思いが注ぎ込まれているかどうかで、その物の価値が決まってくる。物に自分の思いを注ぎ、物とつながった時、物に「命が宿る」と言ってもよいのではないだろうか。
価値は他人が決めるのではなく、自分自身が決めるもの。その時に物への感謝の心となっていくように思えるのです。
今の世の中は、物が溢れ、欲しい物は大方手に入れています。しかしまだ足りないと欲しがる人生を歩み、心が乾いている自分が見えてくるのです。
では、どうすればいいのだろうか?
幸せとか不幸というのは、自分の考え方で決まってくるものなのだろう。どんな環境であれ、現実を受け入れる以外に生きるすべはない。だとすれば、現実を素直に受け入れ、他人との比較ではなく、私たちはすでにコップから水が溢れるくらいに満ち足りているという幸せな環境で生かされているという自分であることを感じることではないだろうか。上を見ればきりがありません。
今の環境に感謝して精一杯に生きていくことが大事なように思えています。
幸せは身近にあり、ほんの少し手を伸ばせば幸せは掴めるのではないだろうか。