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直心是道場(じきしんこれどうじょう)

2016年05月30日

2016年5月30日(月) 621/1000

<直心是道場(じきしんこれどうじょう)>

 

 皆さんおはようございます。

 

 致知6月号(致知出版社)より引用

 「日本料理の道を究める」対談 その2

 日本料理 未在店主 石原仁司氏

 虎屋 壺中庵店主 岩本光治氏

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(石原)

 振り返れば僕はこれまでいろいろな関を越えてきました。厳しい修行時代もそうですけど、独立した後、信頼していた仲間に裏切られて店を奪われそうになり、随分と苦しんだこともあります。

 しかし、そういう大変な時に不思議といろいろな出会いがあって支えられてきました。大ご主人、盛永ご老師、お客様もそうですが、角度を変えてみると、その時々に出会った人や本、言葉、そして辛い体験までもがすべて師だったという気がします。

 僕はいま、あまり先まで予定を入れたり人づきあいを広げたりせずに毎日を一所懸命に真剣に生きることを大切にしています。

 直心是道場(じきしんこれどうじょう)という禅語がありますが、毎日毎日を素直な気持ちで生きていくと、意外にも大きな関はやってこないようにも思うんです。

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  直心是道場と調べてみると、

「光厳童子(こうごんどうじ)が毘耶離(びやり)の城門を出て、閑寂の境に修行の道場を求めようとしていたとき、丁度、維摩居士(ゆいまこじ)が城に入って来るのに出会った。

 光厳童子が「どこからお帰りになられたのですか」と尋ねると、居士(こじ)は「今、道場から帰るところです」とのことだったので、「それは耳寄りな話です。実は私は閑寂な道場を探しているのですが、居士が行かれた道場はどこにあるのですか、ぜひ教えてください」と言うと、 居士は「道場は外に求むるに及ばぬ。直心是道場、虚仮(こけ)なきが故に」と喝破されたという。※虚仮とは愚かなこと。

 

 直心とは何かと言えば、正直な心、素直な心、誰でも生まれながらに持っている自然の心、と言う意味である。つまり何も特別に修行などしなくとも持っているものである。これをなくさないでいれば良いわけである。禅の世界では、人間は本来「完全円満・無限絶対」のものであると教えている。

 

(神谷昌宏さん解説) 

 『修行をする場所が道場であると認識していた光厳童子が「良い道場を紹介してほしい」と維摩居士に願ったところ、即座に「直心是道場」と言われたのである。この逸話では光厳童子の考えの浅はかさが強調されるように感じられるが、そうではない。ここで童子が修行の必要性を感じていることに注目すべきである。この必要性を自覚できることがまず大切なことなのである。必要性を感じることができなければ、求めるものも存在しないことになってしまう。必要性を感じることができたならば、修行は様々な事を通して実現可能である。

 禅を組む修行、剣道を通して求める修行・・・すべてその達成目標をもって臨むことができるからである。「志道」から「入門」の過程がしっかりしていないと、すぐに修行過程を見失い、匙(さじ)を投げることとなる。

 

 ところが現実には、我々はこの本来あるべき人間の姿を見失っている。赤ん坊の時にはすべての事を直心でやっていたのが、長じるに連れ雲がかかり、心の思いと行動が一致しなくなってくる。また本来心に思うことを無理に邪(よこしま)な思いへと変えてしまう。そして知らず知らずのうちに、本来の自分がなんであるのかさえ分からなくなっている状態なのである。』

 

 金メダルと取る、博士号を取る、医者になる、事業を成功させる。などなど、人それぞれ目標がある。どんな目標でも結局のところ、心の高めることで決まるのではないかと思えてきた。達成したいという強い意志と忍耐力、それを支える誠の心、人への寛容さ、優しさ。そして、どんな誘惑に負けることのない強い心。はやり目標達成するためには、その人の人間力で決まるのでしょう。その人間力を高めていくための修行が目の前の日常生活にあるということを前文では説いているのでしょう。

 

 自分を高めたいという気持ちは行動に現れます。つまり、「直心是道場」の修行の必要性を感じることが全ての始まりであるということなのでしょう。

 そのための第一歩は、「早寝早起き」。

朝こそ活力の源と考えて日々修練したいと思います。

 

 

 

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