2016年5月24日(火) 615/1000
<炎の源>
皆さんおはようございます。
致知出版社の藤尾社長の講和を聞いた。その8
毎年暮れに京都の清水寺で今年の漢字が発表されるが、人生で一番大事な漢字を考えてみた。それは「主」である。上の「`」は炎を表す。下の「王」は台。台の上で燃えている炎が「主」である。言い換えれば、今、自分がいる場で燃えて周りを照らして生きている人を「主人公」という。
人生にとって、この「主(あるじ)」というのが一番大事な字ではないだろうか。
しかし、「主」だけでは生命が発展していかないと考えた。森信三先生は、人生には二本のレールが必要だと言うように、「主」と、もう一つ、「孝」が必要ではないかと考えた。 「孝」は、親が子どもを抱っこしている、また子どもが親をおんぶしているのが、「孝」である。「孝」は、親孝行だけではなく、新世代と旧世代、若者と年寄、上司と部下、それが連続統一していくことである。連続統一していくから、生命が発展するのである。断絶したら生命は発展しない。会社でも上司と部下が断絶していることがあれば、その組織は発展しないのは当然である。
人間というのは、放っておくと新世代と旧世代、若者と年寄、上司と部下というのは、絶えず断絶していくものである。だから、ムチをもって示すのである。そこに「教える」という字がある。 「教」という字の右側の「攵」はムチを表す。だから「教」というのは、放っておくと人間は断絶してしまうから、断絶しないようにムチをもって教えていくことである。
人間が生きていく上で大事な漢字は、「主」と「孝」。人間は、「主」と「孝」があれば、どこまでも走っていける。しかし人間は、悲しいこと、辛いこと、嫌なことがあると、燃える炎が消えてしまう。だからこそ、どんな状況であっても燃え続けるための学びを「人間学」という。
このお話にはしびれました。燃えている炎を感じる時がある。どんな時に感じるかといえば、「負けてたまるかぁ!」と思った時である。やはり人間は、苦しい時ほど炎がメラメラと燃えてくる。また、「こんな会社にしたい!」という夢に向かって生きている時も、炎が更にメラメラと燃え盛る。炎の源は、「やる気」だ。
この「気」を高めるためには、藤尾社長の言う人間学なのでしょう。