2016年5月21日(土) 612/1000
<100年先の子どもたちへ>
皆さんおはようございます。
致知出版社の藤尾社長の講和を聞いた。その5
スマイルズの世界的名著「自助論」の冒頭に綴られている言葉です。
どんなに厳しい法律を定めても、法律によって怠け者を勤勉にしたり、浪費家を倹約家に変えたり、大酒飲みに禁酒させたりすることはできません。自分から行動し、倹約し、自己否定をすることでしか、そうした改善が起こるわけはないからです。
つまり、権利を増大させることよりも、より良い習慣を身につけることが大切なのです。国の政治は、国民を映し出す鏡でしかありません。高い理念を掲げた政治も、国民のレベルが低ければ必然的にそこまで引きずり下ろされてしまいますし、まずい政治でも、国民が優秀なら、いつしか引き上げられていくものです。
水が高い場所から低いほうへ流れるように、国の性質がその法律と政治にふさわしいものになっていくのは、自然の法則です。立派な国民がいれば政治も立派になり、無知で腐敗した国民ばかりなら政治も駄目になります。
実際、過去のどんな例を見ても、国の価値や力は制度の善し悪しではなく、国民の人間性によって決定されることは明らかです。
会社にはルールがある。振り返れば、どんなにルールを強化したところで、そこで働く人の意識が低ければルールは形骸化となっていく。しかし働く人の意識が高ければルールは無用となり、意識そのものがルールとなって好循環となっていくように思う。これは最高の状態です。
それは理想の姿であると思いますが、最低限の規則やルールの中で、仕事が円滑に進むためには、働く人の人間性よって決まると言っても過言ではないだろうか。
昨年8月より、致知出版社の推奨する「致知」による社内木鶏会を始めた。
「致知」は人間力を学ぶ本。社員にとっては少々難しい本ではあるかもしれないが、親心としては、社員の人間力を少しでも高めていきたいという願いなのです。
自分自身が人間力を高めるために勉強をすれば、一番身近な子供たちによい影響を与えることは当然なのです。その子供たちが親になれば、次の子どもたちにも伝わっていきます。
我々は、10年先ではなく、100年先の子どもたちのことを考えていきたいものです。