2016年5月20日(金) 610/1000
<そこにいる人で全てが決まる>
皆さんおはようございます。
致知出版社の藤尾社長の講和を聞いた。その4
「そこにどういう人がいるか、それが全てだ」
「そこにどういう人がいるかで、国も会社も家庭も運命が決まる」
「そこにいる人の人間力で全てが決まってしまうのである」
「我々が人間力を学ばなければならない所以は、ここにある」
企業の不祥事が後を絶たない。東芝の粉飾決算、三菱自動車の燃費データ改ざん、東洋ゴムの防振ゴム試験データ偽装など一流企業の企業倫理を問われる嘆かわしいこととなっている。目先の利益を最優先するために、何をやっても許されるという思考麻痺に陥っている。
会社は社会に貢献するという大事なミッションがあるはず。利益至上主義、株主至上主義が横行し、経営者は「魂」まで売ってしまう。結果的にお客様に多大なる損害を与え、そこで働く人が犠牲となっていく。まさに経営陣の人間力の問題ではないだろうか。
西郷隆盛の有名な言葉。
「何程制度方法を論ずる共、其人に非(あら)ざれば行はれ難し。
人有て後方法の行はるるものなれば、人は第一の宝にして、
己れ其人に成るの心懸(こころが)け肝要なり
どんなに立派な制度や方法を考えても、それを実行する人間がお粗末であったならば、そんな制度や方法は意味をなさない。まずは人、次が手段という順番になるので、人こそが一番の宝ものであり、自分が制度、方法を運用できるだけの人間力を身につけることが重要である。という教え。
藤尾社長がおっしゃる、「そこにいる人で全てが決まる」という言葉を自分のに問い続けなければならないと思う。驕(おご)らず、謙虚に、自分がここまで来られたのは、自分ひとりの力ではないこと、多くの人に支えられてきたことを忘れてはならない。そして、自分の使命、役割のために為すべきことをやること。だからこそ、道を誤らず正しい実践をしていくために人間力を高めていく努力をしていかなければならないと考えています。