2016年5月10日(火) 601/1000
<志のリレー>
皆さんおはようございます。
子どもの心に灯をともす 日本の偉人も物語」(致知出版社)より引用 その4
著者:白駒妃登美氏
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夢は自分が叶えたいもの、だから自分が死ねば夢は終わります。でも志が叶えば、自分以外にも喜んでくれる人がたくさんいる。だから志は、自分が死んでも、誰かに受け継がれていくのです。
私は、日本の歴史は「志のリレー」といえるのではないかと思っています。そして、日本人を突き動かすもの、それは「この人の恩に報いたい」という思いなのではないでしょうか。よく「日本人は感謝の民族だ」と言われますが、「感謝します」と言葉だけで終わってしまうことも多いですよね。でも、”恩”を感じたら、「恩を返そう」あるいは、「別の誰かに恩を送ろう」という気持ちがわき起こってきて、人は必ず行動します。
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確かに白駒氏が言う、夢は自分が死ねば終わってしまう。でも夢が自分のためだけではなく、相手や地域のため、会社や働く仲間のためということになれば、自分の幸せから、みんなの幸せとなり、夢から志になっていくのではないだろうか。
自分のためだけともなればすぐに諦めちゃいそうですが、みんなのためともなれば、少々の事では挫けるわけにはいきませんからね。100年以上生き続けられている企業は、お客様のため、社会のため、働く人のため、みんなのためという共通の理念や志を追及し、伝統や社風として受け継がれ、そして事業として社会環境に順応していくという力強い企業となっていくのではないだろうか。まさに「志のリレー」と言えます。とても素敵な言葉です。
志はみんなのためですが、みんなに理解してもらえなければ前に進んでいきません。志に進むのであれば厳しい道を歩んでいく覚悟がいるようにも思えます。