2016年5月7日(土) 598/1000
<おかげさま>
皆さんおはようございます。
「子どもの心に灯をともす 日本の偉人も物語」(致知出版社)より引用 その1
著者:白駒妃登美氏
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「恩に報いる」とは、誰かから受けた恩を、その人に返すだけでなく、別の人や次の世代にも送こと。そうやって恩を受けた人が、また別の誰かに恩を送っていくことで、”恩”が世の中をぐるぐる回っていくのです。
恩が血液のようにぐるぐる回っていく日本列島。だから、日本人は「ご縁」を大切にするし、日本語には、「おかげさま」という、素敵な言葉があるのですね。
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「おかげさま」という言葉は、相手のしてくださったことに対して「あなたのおかげ」という深い感謝の意を表して使う言葉ですよね。
よくよく考えると自分が生きていることそのものは、「おかげさま」だらけ。
大自然やその象徴ともいうべき太陽、家族、友人、会社などなど数えきれないほどの「おかげさま」の中にいるわけです。
ところが、大自然があるのは当たり前、家族や友人もいるのも当たり前で、無くした時にその有難さがわかるものですよね。もっと身近なことでいえば、健康への当たり前は、大病を患ったときに「健康は当たり前ではないんだ!」としみじみと気づくわけです。
「おかげさま」は、たくさんの恩恵を受けて生きているんだから、その恩恵を自分のところで止めるのではなく、恩を別の誰かに送っていけば、恩の好循環が生まれてきて、周囲は「おかげさま」だらけになっちゃいます。
でも、人間というのは、自分勝手なところがあって、一度受けた恩はすぐに忘れちゃうんです。最悪なのは、恩を受けていることさえも気づいていないという、どうしようもないことになっちゃっているんです。こんなことを言っている私も忘れがちになっちゃている始末なんです。
受けたご恩を素直に次に送ってあげる。それは次のご恩や恵みを受け入れるチケットみたいなもんで、無限の幸せのスパイラルが広がっていくようにも思えます。これを「恩送り」って言うようです。
「おかげさま」は、有難いとか感謝の気持ちを思うから「おかげさま」という言葉に凝縮されていると思うんですよ。「おかげさま」と言える幸せ、「おかげさま」と受けた恩恵を忘れず、ご恩を送っていければいいなぁと思います。