2016年4月26日(火) 587/1000
<負の自分を知る>
皆さんおはようございます。
致知5月号(致知出版社)より引用
「ペンタゴンが教える心の鍛え方」
米国国防省キャリア・現役空軍少佐
カイゾン・コーテ氏
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北極でもな砂漠でも、真面目に普段は完璧に任務をこなす優秀な部下が途端に全く機能しなくなることがあります。このような問題は人それぞれに条件も症状も異なり、すべて同じ方法で解決できるわけではありません。
しかし、私はその解決方法に一つの共通点があることに気づきました。
「自らの弱さを受容し、失敗を許す」ということです。
人が困難に立ち向かう時、目の前の恐怖や不安に打ち勝とうとする勇気は当然必要でしょう。しかし、自分の中にある弱さに目を瞑(つぶ)っている間は本当の勇気を発揮することはできません。
時には自分の失敗を許し、失敗を耐え忍ぶ力をつけることも心を鍛え、組織を強くすることになるのです。
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他人のことはよく見える。しかし、一番わかっていないのが自分自身ではないだろうか。自分のことをわかっているようでわかっていない。その時々の自分の負の感情は、見えているようで見えていない。なぜなら、自分の醜い感情というものは、自分が見ている他人の醜い所と等しく、それが自分にあるということを認めたくないのである。だから、醜い自分の感情を封印して、自分を美しく正当化する感情のみが思考や言葉に表れてくる。
人間とは美しい感情と醜い感情、強い感情と弱い感情というように表裏一体で存在しているのではないだろうか。醜く、弱い自分が存在していることを認めることで自分という人間がわかってくるのではないだろうか。
どちらが優位な言葉や行動になるかは、負の自分を知った上で、美しく強い感情が優位になり勇気を発揮するものと思うのです。
醜い自分、弱い自分は認めたくない。しかし自ら蓋をしてしまった自分を解放し自分を知ることが、強い自分をつくっていくのだと思うのです。