2016年4月21日(木) 582/1000
<私の志事>
皆さんおはようございます。
致知5月号(致知出版社)
「半径1㍍の人から幸せにする」より引用 その1
生活の木 代表取締役CEO 重永 忠氏
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私は事業というのは「三者の共感」が重要だと考えていましてね。社員の夢や志、企業の思い、社会の願い、これら三つが噛み合っている状態をどれだけつくれるかだと。 我が社はこれらすべてが一致しているんです。
社会の願いである健康、そこに貢献したいという企業の思いはさきほどお話したとおりで、うちの強みは730名の社員がみんなが好きで「志事」をやっていることなんですね。
私は仕事を志事と書くんですが、苦しみもがきながらお客様のために尽くすのではなく、自分たちが楽しんだ結果、お客様も感動する。こういうポリシーでやっています。
会社は何のためにあるか。私はこのことをずっと自問自答してきて、15年くらい前に気づいたんです。お客様を喜ばせるのは当たり前のことであって、いまさら言うことではない。会社というのは、社員が人生を懸けて志事に取り組んだ結果、幸せになる場所だと。だから、社員満足度の向上を目指しているんです。
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働く人がイキイキと働くことができれば、経営者として最高の喜びと言えます。
しかし私たちの仕事は何のために存在しているのかという意識の共有がなければ、その実現は難しく、強い組織を創ることはできません。これが実に難しい。
多くの人は、働く意義はお給料を稼ぐためにあるという返事が返ってくるわけですが、それは間違いではありまん。しかし、働くことがお給料のためだけともなれば、働きがいが生まれてくることはないと考えるのです。働く人に会社の存在意義を伝えていくこと、そして行動を通して働く喜びを感じてもらうことが大切だと思っています。これも実に難しい。
残された人生という時間の中で多くの時間を仕事に使うことになります。その仕事が単なる給料を稼ぐ道具ともなれば虚しい。仕事を通じて家族を養い家族が幸せになって、そして自分のやりたい自己実現を目指していく。そして、お客様や周囲の人に喜んでもらえるという喜びを実感することができれば、この上ない幸せとなるように思うのです。
仕事というのは、自分にとってかけがえのない大切なものである。だからこそ、会社が好きである、仕事が好きである、と思ってもらえるような環境づくりをすることが経営者の重要な仕事です。
「いい会社」への道のりは、まだまだ遠いですが、私の志事ですので自分を信じて進んでいきます。