2016年4月9日(土) 570/1000
<家庭愛和>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知4月号より
「人生を照らす言葉」より抜粋
国際コミュニオン学会
名誉会長 鈴木秀子氏
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私たちの人生や仕事でも、感情に振り回され、欲得に目が奪われている限り、本当に大切なものは見えてきません。
私の知人でニューヨークに住む女性がいます。娘さんが発達障碍の一つであるアスペルガー症候群と診断された時、女性はなかなかそれを受け入れることができませんでした。自分が病気の子を育てるなど全く想定していなかったからです。しかし、何事も飾らずに本音でぶつかってくる娘さんと日々接する中で、女性はお互いの違いを認め合い、大きな心で抱きかかえることを学びました。
そして、本音で関わった分、親子の絆、信頼は他の誰よりも深くなり、濃密な家族の時間を過ごすことができるようになったのです。そこに湧き上がるのは、障碍の有無を大きく超えた、「あなたという存在は、ただいてくれるだけでありがたい」という本当の愛情です。
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もっとお金が欲しい、もっと幸せになりたい、もっと欲しいと願い足るを知らない。
ところがよくよく考えると目の前の十分な幸せに気づいていないということではないだろうか。妻に不満を持ち、会社では給料が安い、仕事がきついと言い、ご飯がまずいと嘆く。体いっぱいに不満が充満している。しかし、無くした時にその有難さがわかる。
女房が胆石の手術で10日ほど入院した時、その有難さを実感した。生活の不自由さはあるが、やっぱり寂しい。その存在の大きさに気づいたわけです。
家族がいる。会社で仕事がある。ご飯が食べれる。これは当たり前ではなく、とても有難いことであると思い感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思うのです。
夫婦関係、親子関係という家庭がうまくいっていないと仕事はうまくいかない。一番身近にいる人間関係を大切にできない人が、会社や地域という難しい人間関係をよくすることはできないと考えるのです。
家庭愛和は、すべての活動においての基礎であると思っています。