2016年4月6日(水) 567/1000
<道徳教育>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知4月号
「明日に託す思い」より抜粋 その4
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
志ネットワーク代表 上甲 晃氏
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(上甲)
いまは亡き京都大学の会田雄次先生が、私の学生時代に「君たちがこの日本の中心になる時が、わしは心配でたまらんのだ」と繰り返しおっしゃっていました。
何が問題なのか。先生は、君たちに教えられなかったことが三つあると。
まず第一に、日本の国に誇りを持つ歴史教育を受けていない。
二番目は、道徳教育が為されていない。
三番目は宗教教育。
すなわち、人間を超える偉大な存在に対する畏敬(いけい)の念を教わっていないこと。この三つの教育を受けていない人が大人になったら、金儲けに走るしかないんだとおっしゃっていたのが、まざまざといま脳裏に蘇ってくるんです。
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会社の玄関に日本の国旗を掲げれば、周囲の人から不信感を抱かれる。卒業式で国歌斉唱の時に起立しない先生がいる。しかし、オリンピックで表彰式(金メダル)の時に日本の国旗、国歌が流れれば日本国民は感動し涙する。なんとも不思議な現象なのです。
最近は道徳心がないということをよく聞くが道徳とはどういうことなのだろうかと考えると、日本という国の生活の中から生まれた、自分を律するための行動、また利他心の行動というものではないだろうか。その上にたって、生きる目的という崇高な宗教心が、どのように生きるかという道を自らの力で創り上げていくことができるものと考えるのです。しかし日本人は宗教という言葉が好きではない。宗教という言葉から危険が連想されるからである。
2014年1月、「日本を、取り戻す」の標語を掲げて下村博文前文科相が、「道徳教育」に力を入れると発表した。文部科学省は、学校教育における道徳教育の意義及び位置付けとして改正教育基本法に「道徳心を培う」ことが明記されました。今後、道徳教育が充実されていくようです。
倫理、道徳、宗教ということがいまだ理解に乏しいので学んでいかなれけばならないと思っています。