2016年4月5日(火) 566/1000
<デジタルからアナログへ>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知3月号
「明日に託す思い」より抜粋 その3
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
志ネットワーク代表 上甲 晃氏
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(鍵山)
日本はもちろん世界の一員ではありますけれども、日本独自の生き方というものがあります。物事を長期的に考えたり、周りのことを慮(おもんばか)ったり、そういう日本本来の美徳が失われたために皆がイライラしていますし、犯罪も増えています。これらはいくら経済的に豊かになっても、日本人は幸せになりません。
(上甲)
便利と幸せはイコールではありません。そこにまず気づかない限り、便利になればなるほど不幸になっていくでしょうね。
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携帯電話、車、パソコン、インターネットなどは、私たちの生活に切ってもきれない存在となり30年前には到底想像もできない世界となった。
ちょっと前にGoogleが開発した人工知能(AI)が最強の囲碁プレーヤーを破ったのは驚きでした。この先、医療、介護、学校、交通、工業、農業など我々の生活に密着したところで、ますますロボットが無くてはならない存在となっていくのでしょう。
そのように科学の進歩が進めば人間は考えなくなるのではないだろうか。すべてロボットという機械がやってくれる。しかし今はロボットが知能を持つ時代となった。
ロボットが自ら進化を遂げ映画AIやターミネーターのような世界が100年先にくるかもしれないという心配もぬぐいきれない。
便利になることは良いことである。しかし便利になるということは、人間関係の距離を遠ざけていくような気がする。だからこそ、メールではなく手紙、電話ではなく会って
会話、というデジタルからアナログという人間臭さを見直したいと思うのです。