2016年4月2日(土) 563/1000
<やはり人で決まる>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知3月号
「明日に託す思い」より抜粋 その1
日本を美しくする会相談役 鍵山秀三郎氏
志ネットワーク代表 上甲 晃氏
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小泉内閣の時に、グローバルという考え方がもたらされましたね。それは確かにある意味では正しいんですけれども、しかしそのために企業は三か月ごとに利益を出さなくてはならなくなりました。経営者の視野が狭くなって、短期的にしか物事を考えられなくなるんですね。
社員もそれに従って仕事をしますから、将来のこととか、周囲のこととか、人との繋がりとか、そういうことは言っていられなくなって、今日どれだけ利益を出したかということばかりが問われるようになってしまう。
これを根本的に改めなければ、世の中は決してよくならないと思います。日本人には日本流のやり方があっていいと私は思うのです。
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国家のトップは内閣総理大臣。国民の命を守り繁栄を築きあげていくための責任は極めて重い。会社も同様である。だから経営者は社員を豊かに幸せを追及していかなければならないと教えていただいた。
会社は利益を出すところ。当たり前のことであるが、利益を出すことが目的ではない。利益は目的達成のために必要な道具であると考えるのです。
お金はとても大切であるが、心までお金に支配されてしまい、お金の亡者となり、会社の目的が金儲けの道具となってしまえば働く人が不幸になってしまう。
どこの会社にも共通の目的が2つあると師匠から教わった。
一つ目は、独自のよい商品やサービスを提供して社会に貢献すること。
二つ目は、働く人を生かし人を幸せにすること。
会社はこの2つが基礎になければ存在意義を失う。
会社はつぶれるものであるという。だから、会社を延命するために利益が必要であり、目的を明確にして行動していかなければ成果は得られるものではない。
会社は人で決まり成果は人が創りだすもの。人と人との繋がりの中で、働く人が自分の存在意義をみつけ、「貢献したい、役に立ちたい」という働きがいを感じてもらえるような仕組みを創ることが大切であるように思うのです。