2016年3月27日(日) 557/1000
<心の城>
皆さんおはようございます。
知出版社 致知4月号より引用
「武家の祖母から学んだ人生訓」より抜粋 その7
葵パール社長、松平洋史子氏
作家、石川真理子氏
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(松平)
松平家には、
「心に自分だけの城を持つ」という教えがあります。
心の城というのは、こう生きるという信念、守りたい人や物、誰にも攻め込まれないとする強い心のことです。心の城を持つと、どんな時でも平静を保って、真っ直ぐに歩んでいく力が湧いてくるんです。
別にお姫様に育ったわけではありません。心の城は誰にでも持つことができるのです。それをしっかり守っていこう。そういう気持ちを抱いて生きていくことがとても大事だと思います。
(石川)
心に城を持つ。素晴らしい教えですね。
(松平)
心に城を持つには、いろんな煩悩との闘いもあります。煩悩に打ち克ち、感情を自制するには心が愛に満ち、穏やかな雰囲気に包まれた生活がなければなりません。
平素から美しいものや荘厳なものに触れて、豊かな感性を育むことも大切です。その上で、祖母を始めとする先人の尊い教えを日々実践していくことによって、自らの誇りを育むことができるでしょう。
悪い手本はすぐに蔓延(まんえん)していきます。一人ひとりが自覚を持って努力することで、よりより社会を築いていくことを先人は願っているのではないでしょうか。
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荒井桂先生の「小学」致知出版社では、
「心を治め己を治めるには、先ずもって身に切実な飲食と男女の欲望、すなわり食欲と色欲の二つに対処することが肝要といえる。昔から聖賢も、その対処から心を治め身を修める実践に工夫努力を重ねていったのであり、決してゆるがせにしてよいことではない。」とあります。
人間には様々な欲望があり果てしない。欲望とは自分一人の快楽で、その場限りのような気がします。それに対して願望は、努力が必要で長い時間がかかるもののように思えたりします。
人間はあっと言う間に欲望という感情に心を支配され我を失ってしまう。欲望に支配されてしまうと、自分の心がコントロール不能となってしまい、どこかに飛んでいってしまいます。 だからこそ、日頃から強い心をつくっていくために小さな努力の積み重ねが大切であるように思えています。
「なぜ働くのか」、「どう生きるのか」という考えを腑に落とし信念までに至れば、少々な事が起きようともブレることはないのでしょう。また、ブレてもブレている自分に気づき修正することができると教えて頂きました。
信念とは簡単にできるものではなく、疑問から始まるのではないだろうか。
「私はなぜ働くのか」。そんな分かるようで分からない疑問から自分を見つめ答えを導き出すことができれば信念となり、「心の城」となるのではないだろうか。
「心の城」、美しい言葉です。遠い道のりのように思えますが一歩一歩と歩んで行きたいと思います。