2016年3月25日(金) 555/1000
<ご先祖様への恩返し>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知4月号より引用
「武家の祖母から学んだ人生訓」より抜粋 その5
葵パール社長、松平洋史子氏
作家、石川真理子氏
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(石川)
昔の話は古臭いということで片づけてしまわないで、そこから「名こそ惜しけれ」ということをいまの方々に学んでいただきたいと私は思います。
私たちは、たくさんのご先祖様が一所懸命に生きて、命を繋いでくださった結果、いまここにあるわけです。そうである以上、このいただいた命を精いっぱい生きることは、ご先祖様に対する恩返しであり、それが名を惜しむ生き方だと思うんです。いい加減な生き方をすると、ご先祖様の名を汚してしまいかねず、また、子孫にまで汚名を着せることになりかねない。
ですから、名を惜しむという意識を持って生きることはとても大切なことではないかと私は思うんです。
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とても想像ができないくらいの長い年月もの間、私たちの命は親から子へ、子から孫へと連綿と受け継がれている。受け継がれているものは命ばかりではなく、その時代に生きてこられたご先祖様の「業(ごう)」も子孫に受け継がれていくという話を聞いた。
これは目に見えるものではないので信じる、信じないないというよりも、この世に生きる者として受け継がれた「業」を浄化し子孫繁栄を願いながら良い行いをしていこう、と考えた方が素直に正直に、前向きに生きていける。
この世に命を授かったのは自分の力ではなく、ご先祖様の恩恵を受けているからであると考え、ご先祖様への感謝の念いを忘れず自分の力を惜しみなく発揮することがご先祖様への恩返しではないだろうか。そんなことを考えると、怠けてはいられないと思えるのです。