2016年3月17日(木) 547/1000
<成長のステージ>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知3月号より引用
対談 「すべての力を出し切る先に道がひらかれる」 その4
元プロテニスプレーヤー 杉山 愛氏
筑波大学名誉教授 村上和雄氏
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(杉山)
テニスの技術が素晴らしいということはもちろん大切ですが、日常の練習に取り組む姿勢や、挨拶ができるとか、そういう人としての魅力が選手として伸びていく上で大きな部分を占めているなということでした。
私自身のことを言うと、テニスは自分を磨いていくためのツールだと思っていましてね。
(村上)
なるほどツールですか。
(杉山)
これはどの職業にも当てはまることだと思いますが、私にとってはテニスを通じて様々な壁が与えられ、それを一つひとつ乗り越えてきました。そしてその過程で自分と向き合って、自分探しをして、自分磨きをしていくということが、人生においてすごく大切なことだと思うんです。
それに加えてどれだけ自分にとっていいエネルギーを味方につけられるという意味では、すべては回り回って自分のところに戻ってくると思うので、本当にゴミ屑(くず)一つでもポーンとはできないのです。
よいことの積み重ねや、前向きな過ごし方をすることで、それが結果として自分の身に起きていることと結びついているのではないかということを、ぼんやりとではありますが持っていました。
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仕事に多くの時間を費やしています。その仕事は杉山氏のおっしゃる自分磨きであるという考えはよくわかるような気がします。仕事は単なるお金を稼ぐためのものとなれば、心は暗黒になり荒んでいってしまう。
仕事をする中で上手くいかないことは多い。その壁を乗り越えるためには知恵や工夫をして、また我慢や忍耐を覚え、そして関わる多くの人の力を借りながら壁を乗り越えていく。これは人間的な成長へのステージであると言い換えることもできるのではないだろうか。
この世に生を受け80年と言われる人生を歩んでいく。子供から大人、そして人生の終焉を迎える時には人間的な成長をしてこそ、この世に生きる意義があると思うわけです。 だからこそ、怠惰な日常の生活を送るのではなく、日常の小さな行動にも意識をして、正しい実践をしていくことが大切なのと思えるようになってきました。
生意気なことを言いながら、そのギャップにゲンコツなのです。