2016年3月10日(木) 540/1000
<旅立ちの時>
皆さんおはようございます。
昨日、Tさんの高等学校の卒業式にお招き頂き参列してきました。会場は厳かで静けさに包まれ、全員起立しての国歌斉唱から始まりました。
卒業証書授与。
一人ずつ名前が呼ばれ、「はい!」という大きな声、堂々と歩く姿勢、きっちりとした礼は、しっかりと訓練、教育がなされ日本人としての誇りとも言うべき若者の姿がありました。
校長先生の祝辞は、人は一人では生きていけない、仕事を通じてお役に立つこと、今日は新たな人生の決意の日であること。そして、社会にでてから学び続けることのお話をされました。私たち大人は遥か昔に学校を卒業し社会人としての長い経験を積んでいますが、どこか置き去りしてしまったものがある。それは大人への憧れや夢、希望ではないだろうか。校長先生の言葉は胸に突き刺さるような思いをしました。
Tさんの限りない前途を祝し、また当社で迎える社会人として立派に活躍されることを心より祈っているのです。
経営者として何ができるのだろうかと考えると、若い人たちに成長する機会を与えてあげること、学びの楽しさ、成長の喜びを感じさせてあげること。そして、人生の先輩として手本でなければならないということだと思うのです。社会にでると夢や希望が失われてしまう。なぜなら、大人が「そんなことするな!」、「そんなの絶対に無理!」と夢を砕き、現実に生きろという損得の殻に押し込めてしまうのではないだろうか。と自分自身を振り返るのです。
最後は全員で校歌斉唱。Tさんは溢れる涙を抑えきれていませんでした。実に美しい姿です。Tさんを立派な社会人に育て上げるのが私たちの役割なのです。
Tさんの入社式が今月執り行われます。Tさんのご両親、兄弟、祖父母をお招きします。ここでも感動の時間になる予感がします。
毎年、若い人たちが入社してくれるような「いい会社」にしていくことを、この卒業式で誓ったのです。