2016年3月3日(木)
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<真剣に生きる>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知3月号より引用
「信念を抱いて願うことは必ず実現する」 その3
王将フードサービス社長 渡邊直人氏
アサヒビール社長 福地茂雄氏
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(渡邉)
王将の餃子が大好きだったあるお客様が、末期がんの病床に伏せてしまいましてね。お母様が、何か食べたいものがあるかと聞いたら、王将の餃子を食べたいと。
すぐにうちの店から買ってきたけれども、衰弱し切って体も動かせないので、お母さんが抱きかかえて餃子を口に運んであげたら、むしゃむしゃと噛んでゴクンと飲みこんだ。
「美味しいか?」と聞いたら、息子さんは両目からツーッと涙を流して逝ってしまわれた。うちの餃子が人生最後の食べ物になったわけです。
私は店長会議でその話を引き合いに、「君たちは、いつも最高の餃子をお出ししているか?」と問うんです。
焦げたり、生焼けだったち、そんなしょうもない餃子をお出しして、それがお客様の人生最後の食べ物になってしまってはならないんだと。
人生って長いようだけれど、この一瞬一瞬は二度と戻ってこない。
だから「一個の餃子に一個の魂」」。
一個一個を大切にしていかなければいけないんだと言い続けているんです。******************************************************************************************
一瞬一瞬を大切にすること。言葉では分かっているけれども、どうやら一瞬どころか、一日さえも満足にできていない。
これでは何をやっても充実感は得られることはない。
運送会社は「運ぶ」という仕事である。
お客様からお預かりした商品を自分の宝もののような気持ちで運ぶことができれば、きっとお客様は喜んでもらえるのではないだろうか。
単なる荷物でもなく、商品でもない、自分の宝ものという気持ちで仕事ができれば最高の笑顔がでてしまうような気がします。
しかし、そこまではいかなくても、自分のお給料はお客様から頂いている、この商品を確実にお届けするということ、そして感謝の気持ちをもって仕事に集中すること。それをドライバーに実践させるためにはどうすればいいのだろうか。
お客様の「心を運ぶんだ!」ということを大切に出来る人は、一日を大切にする人だと思うのです。
その一日一日の積み重ねが、真剣に生きるということだと思います。
真剣に生きる人は、仕事も間違いなく真剣である。