2016年2月28日(日) 529/1000
<もっと上へ、もっと上へ>
皆さんおはようございます。
致知出版社 致知3月号より抜粋
「正しきものは強くあれ 土光敏夫の母・登美の一生」 その2
作家・ジャーナリスト 出町 譲氏
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登美の人生哲学の真骨頂のような言葉がある。
「正しきものは強くあれ」
これは登美の生き方そのものを表した言葉と言っていいだろう。
女子教育現場でも、登美は自分の人生哲学を子供たちにに伝えていた。
登美から直接教えて受けた第二回の卒業生はこう書き残している。
「どんなに正しい心を持っていても、それを実行する強さがなければなんにもならないのです」。
登美の人生は子どもたちへと受け継がれていたのだった。
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「メザシの土光さん」
土光敏夫さんの代名詞と言える有名な言葉である。
土光敏夫氏は経団連会長で行政改革に執念を燃やされた方で、質素倹約の生活から人間の欲を消して、本当の欲を目指して生きようした方である。
妻と二人きりで摂る夕食の風景がNHKで放映された。。メニューはメザシに菜っ葉・味噌汁と軟らかく炊いた玄米。これが「メザシの土光さん」のイメージを定着させた。
その土光敏夫氏の母、登美さんの言葉には、「喝」を入れられたような気がする。
目標、ビジョン、夢。
自分の成し遂げたいこと、達成したいことはあっても、行動しなければなにも変わらない。たとえ行動しても継続しなければ達成できるものではない。言葉ではわかるのだが、「やり続ける」ということは難しいものであると実感しています。
行動している「つもり」になっていないだろうかと考えると、まだまだ自分の行動力の弱さを感じるのです。
富士山の五合目から見る景色、八合目から見る景色が違うことと同じように、人間が成長すれば行動する内容、出会う人、ご縁も広がり、更に自分の成長を後押ししてくれるように思うのです。
だから「もっと上へ、もっと上へ」の気持ちで、恐れず、諦めず、行動していきたいと思います。