2017年5月5日(金) 961/1000
<水に流しちゃう>
皆さん、おはようございます。
「努力ゼロの幸福論」大和書房 その12
著者:小林正観氏
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目の前に乗り越えるべき現象がやってきたとします。そのときに、私たちが取り得る解決方法は次の3つです。
①相手を説得し、屈服させて、その問題を乗り越える。
②その現象から逃避する。
③我慢して耐える。
①は自分の思うように問題を解決できるのですが、そのときに必ず敵をつくることになります。
②の「逃避」は「この人とはうまくやっていけないから離婚する」「社長とは考え方が違うから辞職する」といった解決方法です。
③は①や②で解決することが難しいので、ただひたすら歯を食いしばって耐える、というものです。
実際にはおそらく③の手段をとる人が多いのかもしれません。
ここまで話したのは三次元の世界での話です。実は、四次元には4つ目の解決方法があります。その方法は、「気にしない」というものです。これを英語で言うと、
「I don’t mind.」。ちょっと脱線しますが、何か失敗した人をなぐさめるときに言う「ドンマイ、ドンマイ」はこの「Don’t mind.」が日本語として定着したものです。
話を戻します。
さらに四次元よりも複雑な五次元の世界には5つ目の解決策がある。それは私たちが生きる三次元と2つ次元が違うだけあって、その方法はケタ違いといえます。それは、 「気にならない」という段階です。これはすごい。英語で言えば、「There is problem.」。日本語では、「で、何が問題なんですか」といったところでしょうか。
四次元の「気にしない」には、もしかしたら気にするかもしれない問題が目の前にあるけれど、「気にしない」という状況です。一方、五次元の「気にならない」は、初めから「問題を認識しない」という段階です。
私たちは問題を問題として「認識」をしているので、三次元的に3つの解決方法を選ばざるを得ない環境にいます。「認識」をしているので、四次元的な4つ目の解決方法も実践できそうな気がします。
ところが、五次元に存在する5つ目の解決方法は、「問題を問題として認識しない」というところに一気に上がる。
たとえば、まわりから「ダメな人ですね」と言われたときに、「そうなんですよ。本当にダメなんですよね。ついにバレてしまいましたか。わっはっは」と笑顔で答えることができるという段階です。
実はこれは解決方法ではありません。解決しているのではなく、人から「ダメだ」と言われたこと、否定されたことを「問題」として「認識」していないのです。「問題」ではないのだから、何を言われたとしても気になりません。
どれだけあたなの目の前から「問題」が消えてなくなるかは、あなた次第ということです。******************************************************************************************
毎日の生活の中には、夫婦間の悩み、友人間の悩み、あるいは職場での悩みが存在していて、それを我慢して生きています。人から相談事を聞くと、「えっ、なんでそんなことで悩んでいるの?」ということがあります。ということは、自分にも相手にも許容量のレベルがあって、それを悩みという問題になるのか、ならないかが決まってくるということになりますよね。
そうなると、自分の許容量をいかに上げていくかで、問題の認識度が変わってくるということになるわけです。でも簡単じゃないですよね。自分の許容量レベルが数値化されているわけじゃないしね。ということは、悩みや問題が発生したら、気になるけど、「気にしない」って思うように意識して水に流すようにしていくことじゃないかな。言葉にしちゃうと、ますます意識しちゃうから、言葉にもしない。ただただ、水に流してしまう、笑って済ませちゃう。
そうなると、人から見れば、「なんて懐の大きな人なんだ!」なんて思われるかも。
自分の悩みや問題は、自分が創り出していることに気づいていきます。
僕の座右の銘は、「自らの苦悩は自らが創り出している」というものです。そんな生意気なことを言いましたが、なかなかその領域に到達するのは、至難の業ではありませんが、日常生活を訓練の場を思って、「問題を水に流す」ことを意識していこうと思います。
さぁ、今日も問題がいっぱいだぁ!