2016年2月20日(土) 521/1000
<覚悟を持つ>
皆さんおはようございます。
発行:プレジデント社
著者:梅谷忠洋
「リーダーたる者の極意」より引用 その18
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「リーダーたる」者は果敢に決断をして、率先垂範で陣頭指揮をしなくてはならない反面、細心の注意を払いながらゆっくりと時間をかけて見守り、逆境にある時は自ら殿(しんがり)を務めて最後尾に回って死守しなくてはならない、両面相反する素質を備えていなければなりません。
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これほどの覚悟があるだろうか。覚悟をしているつもりではないだろうか。
戦国時代の戦(いくさ)は、負けることは「死」を意味する。だからこそ大将の決断は重い。
経営者に一つ必要なことを上げれば、はやり「覚悟」なのだろう。
では、覚悟を持つためには何が必要なのだろうか。
以前、会社が窮地に追い込まれた時に不安で一杯でした。会社も家もなくなるかもしれないという恐怖を今も忘れないのです。その時は、結局、覚悟というより自己中だったかもしれません。
家の主(あるじ)である私の務めは、家という物を守らなければならいという物質的なものにしがみついていたように思います。家を守ることが家族を守ることであると勘違いをしていたわけです。
会社も再生がすすみ落ち着いたころ、女房に「あの時、家は無くなってもいいから、家族で一緒にいよう、って言って欲しかった」と泣きながら言われた時、大切なものに気がいたわけです。
もしかしたら経営者の覚悟は捨てる勇気なのかもしれません。
全てを失ったとしても命を捨てることはないから、
家族を守る、
社員を守る、
会社を守る、
という責任を全うするために自らの存在意義を見つけた時に覚悟ができるのだと考えるのです。