2016年2月16日(火) 517/1000
<自然であること>
皆さんおはようございます。
発行:プレジデント社
著者:梅谷忠洋
「リーダーたる者の極意」より引用 その15
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実際に自分が正しいと思い込んでいることは、自分の観点からとらえた一つの解釈に過ぎず、「私が正しい」という信念を持った時、人はそこで思考停止状態に陥ってしまいます。
人間が正しいと信じていることは、人間特有の自分の観点からとらえた「偏見」に過ぎず、本当の正しさは、それが摂理に合致しているかどうかで検証すればはっきりします。つまり、世の中の流れに逆らっていないかどうかということです。
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どんな人にも自分の考えがある。しかも自分の考えは正しいと思っているのです。
なぜなら正しいと思わなければ、自分を否定することになってしまい苦しくなってしまうからだと思うのです。
正しくは、「自分の考え方は正しいのだろうか?」という疑問を常にもち、まずは人の意見を聞くことです。コップを正面から見れば四角に見え、上から見れば丸に見えるように、どの方向から考えるかで見方が大きく変わってきます。
同じように人には様々な意見があり全て正しいと思うことから始まります。つまり、自分も正しいが相手も正しいということです。
対人関係で言えば、自分の方向から物事を考えるだけでなく、相手の立場になりきって、
「相手ならどのように考えるだろうか」
「相手ならどのようにして欲しいだろうか」
ということです。とにかく相手なりきることです。私たちは自分から物事を考え過ぎではないだろうか。だから自分の心に捕らわれてしまうのだと思うのです。
自分を信じることは大切なことですが、自分の考えは間違っているかも知れないと考え、人の意見を聞き、己の我欲を捨て、己自身を素直な心で見ること。そして、不自然ではなく自然であるかどうかを自分に問い掛けることが、正しい考え方、正しい実践へと導かれるのではないかと思うのです。