2016年2月12日(金) 513/1000
<自分の意志で動く>
皆さんおはようございます。
発行:プレジデント社
著者:梅谷忠洋
「リーダーたる者の極意」より引用 その12
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現代日本では頭の良い人が、「自分が楽するために」「よい格好するために」
「人に認められるために」、こういった自分のためにしか自分の能力を使っていません。
「名誉心と廉恥心を高めること」が「武士道」の基本です。
良い格好をする名誉欲よりも、自分が社会に役立つ「名誉心」の方がはるかに高い価値を持っています。目先の利益のために動くことは「恥ずべき行い」なのです。
しかしながら現代の日本人は、
「みんながやっているから、やりたい」
「誰もしないから、やりたくない」
と口癖のように言い、実践しています。もし自分が正しいと信じる基準があれば、
「みんながやっていても、しない」
「誰もやらなくても、自分がやる」
といった信念に基づいた発言や行動があるはずです。
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誰しも自分の身が一番心配であり関心がある。しかし、松下幸之助氏は、「仕事や地位は、半分は我がために、半分は社会のために」とおっしゃています。
社会と考えるととても大きく、ちょっと尻込みするかもしれません。社会とは、自分以外の相手のため、会社のため、地域のためと考えていけばよいのではないでしょうか。
身近なことで言えば、地域清掃に参加することは立派な社会貢献であると考えるのです。しかし、正しいことだと思っても誰もやっていないことに躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。思い当たる節があり勇気の無さを感じてしまいます。
多くの場合、人間は群れる傾向にあります。本能的なことかもしれません。
群れることにより誰かに依存していなければ安心できない弱い人もいます。
大切なことは、そこに自分の意志があるのかということだと思うのです。自分の意志と反対であるにもかかわらず群れることは自分を封印してしまいます。反対に同じ志をもった仲間と目的を持ってチームを組むことは、無限の力を発揮する可能性もあります。
一人であれ、集団であれ、自分の信じることに従って行動することが自分を生かすことになると考えるのです。