2016年2月9日(火) 510/1000
<前へ、前へ>
皆さんおはようございます。
発行:プレジデント社
著者:梅谷忠洋
「リーダーたる者の極意」より引用 その9
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今の世の中、誰しもが「要求」ばかりして、「欲求」がありません。
「欲求」とは「自分はこうしたい」と思う心、「要求」は「相手にこうしてほしい」と望む心です。「欲求」には責任が生じます。誰もがその責任を回避しようとしていますので、無責任体質が日本に蔓延しています。
「他人に~してほしい」と「要求」ばかりして依存している心は、ぶつかり合いの原因となり、不満や争いを引き起こします。しかし、武士道の根幹は要求ではなく、「欲求」のパワーです。「私は~したい」と強く願う気持ちです。これが自分を高いところへ導いていきます。
「武士道」には「こうしてほしい」という「要求」はありません。「要求」のパワーはマイナスパワーですが、「欲求」のパワーは人をつくります。
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「○○して欲しい」と相手に依存してばかりの人がいるが、そういう人ほど自分の行動を棚に上げて講釈を言っている。なんとも醜い姿である。
本来、あるべき姿は相手がどうであろうと自分の立場で何ができるかを考えて実行する人が自立した人間である。
「みんなにはできるが、私はそこまでできない。でも私にできることはないだろうか。」
「私は精一杯にやる。それが唯一私のできることだ。」
このように考えて実行している姿に共感し応援したくなる。
人間は一人ひとりに長所短所、強み弱み、得意不得意がある。短所は長所の裏返しでもあり、それは持ち味、個性という表現をしたいのです。
自分を精一杯に生かすために相手に依存するばかりではなく、目指す自分の到達地点を描き、果敢に進んでいくことが大切であるように思うのです。そのような人は言い訳をしないで自責で物事を捉えています。
そのプロセスの中で自立した人間が形成され、どんなことがあっても諦めない、
「前へ、前へ」と歩んでいく強い心がつくられるのではないかと思うのです。