2017年5月3日(水) 959/1000
<お返しの法則>
皆さん、おはようございます。
「努力ゼロの幸福論」大和書房 その10
著者:小林正観氏
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私は40年近く「宇宙の法則」を研究し続けてきました。その過程で見えてきたものがいくつかあります。そのうちのひとつが「おかえしの法則」です。
①「(か)感謝」・・・「ありがとう」と感謝されること。
②「(え)笑顔」・・・「にっこり」と微笑みかけられること。
③「(し)賞賛」・・・「よくできたね」とほめられること。
この3つの頭文字をとって、「おかえしの法則」と呼んでいます。
「感謝」「笑顔」「称賛」は人間に絶大なるエネルギーを与えてくれる。まわりからこの3つを働きかけられると、人は元気になるようです。
反対に、「感謝」の反対の「不平不満・愚痴・悪口・文句」を言い、「笑顔」の反対の「不機嫌」な態度で、「賞賛」の反対の「あら探し」を浴びせると、相手は途端に元気がなくなってしまう。
たとえば、夫が流し台に置きっぱなしだった食器を洗ってくれたとします。それを
「たまたまやってくれて当然だ」という思いで、不機嫌そうに、「これであなたも、洗い物が大変だとわかったでしょう。私はこれを毎日やっているの。時々はこれからもやってほしいわ」と小言のひとつでも言えば、夫は当然無口になり、不機嫌になり、ひいては反応すらしなくなるでしょう。
反対に、洗い物をしてくれた夫に、「ありがとう」と感謝をしながら笑顔を投げかけ、
「本当によく気がついてくれた」「洗い物をしてくれて嬉しい」と賞賛すれば、夫はとても元気になるし、また次も自ら率先してやりたくなると思います。
これは、何も人だけではありません。
たとえば、富士山はこれまで何十億人から「賞賛」を浴びてきました。そのため富士山は驚くほどいいエネルギーを貯めこんでします。
富士山を仰ぎ見て、「何だか元気が出た」という人は、富士山が貯め込んだエネルギーを分け与えてもらっているんだと思います。
あたながいつもまわりに「感謝」「笑顔」「賞賛」のエネルギーを浴びせていると、
「あの人のそばにいると何だかぐんぐん元気になる」と、笑顔の素敵な、エネルギーに満ちあふれた人たちがどんどん集まってくるようになります。元気な人ばかりが集まるようになれば、あなたのまわりには自ずと膨大なエネルギーが集まってくる。
肉体的にエネルギーがダウンしている人(病人)、精神的にエネルギーがダウンしている人(うつ病の人など)にも、「感謝」「笑顔」「賞賛」を浴びせていると、元気になってきます。
そして、あなたにたくさんのプラスのエネルギーをもらった人たちは、あなたのエネルギーがダウンしたとき、「おかえし」にプラスのエネルギーをたくさん与えてくれるのです。
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これを読むと至極当たり前と言えば、当たり前。そうなると、人間関係の根本は自分の発信そのものが、自分に返ってきているということになるわけです。私たちの人間関係はお互いのエネルギーの交換をしているんですね。
万人幸福の栞には、「夫婦は一対の反射鏡」という教えがあります。その中には、
「妻は夫を改めさせようとし、夫は妻をやかましく言った。それが大まちがいであった。夫婦は互いに向かい合った反射鏡である。
夫は親愛の情にもえてやさしくすれば、妻は尊敬信頼して、世の中に夫よりほかに男性はないと、ただ一途に夫にたよる。この時夫は又、世に妻よりほかによき女性はないと、愛情をかたむける。そして明朗愛和、常に春のような、なごやかな家庭がつくられる。
反対に夫がいばりすぎ、封建思想をふりかざすと、妻は小さくなって、内にこもって亀のように強情になる。妻が出しゃばり高ぶってやってのけると、夫は猫のように弱弱しく、ゆうじゅうふだんになり、どこに行ってもばかにされる。」とあります。
自分の本性がでるのは、やはり夫婦ですよね。平気で、ついわがままを言ってしまう。最近は、よい夫婦関係をつくっていくことが、よい人間関係をつくる基礎であるように思えています。
自分を正していけば、自ずと相手が変わってくる。自分が笑顔でいれば、自然と回りが笑顔になって、結局は自分に返ってくる。「おかえしの法則」は、全ては自分次第なんですね。 なんだか、反省しきりなんです。