2016年1月14日(木) 484/1000
<人財をつくる人財>
皆さんおはようございます。
致知2016年1月号
「一筋の道を歩み続けて」より引用 その2
「銀座久兵衛」二代目店主 今田洋輔氏
天ぷら「みかわ是山居」主人 早乙女哲哉氏 対談
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(早乙女)
私はよく、修行をしたいのでいい店を紹介してくださいって頼まれるんですが、私が紹介するとみんな長く持つんです。
私が彼らに必ず言うのは、修行っていうのは仕事を覚えにいくことじゃない。我慢を覚えにいくんだよと。五年我慢したら、五年分の仕事を覚える。十年我慢したら十年分の仕事を覚えるんだと。後先反対に考えるから我慢ができなくなるんで、我慢を覚えるというのが修行の元だからと。そうしらたみんな持つんですよ。
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仕事をしていく上で我慢はつきものですが、あっと言う間に諦めてしまう人がいる。
「三日・三月・三年」は、仕事を辞めたいと思う節目の言葉である。
仕事は辛く厳しいものであるし、甘えてばかりでは一人前になることはできなない。
だから、人から教えてもらうためには我慢がいる。しかしこの我慢ができない人が多い。少々のことで挫けてしまうので、教えるというのは実に難しいと思うわけです。
私たちの若い時には教えてもらうことは少なかった。「仕事は見て覚えろ!」、「盗め!」というのである。これは今の時代には全く通用しないが、教えられていないので、上手く教えることができないのである。これは極めて重要な問題である。
教えることも技術の一つである。だから教える立場の人が教える技術であるコーチングを学ばなければ、今もっている人を生かすことはできないと考えるのです。
片や人は教えれば動くものでもなく、心で動くものです。相手を尊重し、時に厳しく、時に褒めて、自ら考え行動する自立した人間を育てることが人財をつくることになります。だからこそ、人を育てることが出来る人間力と技術が必要になるのです。