2015年12月28日(月) 467/1000
<志を貫く>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その22 最終回
石川真理子氏著
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命には限りがあります。両親からいただいたこの体を返す日が必ず訪れ、懸命に生きてきたこの人生にも幕が下されます。けれど、魂は、その後も生き続けます。このことを近ごろ私はますます確信するようになりました。
「本物の人生とは何か」と問われれば、迷うことなく答えます。それは、「魂が生き続ける人生」であると。
では、どうすれば魂が生き続ける本物の人生をいきることができるでしょうか。それは、志を持つことだと思います。志をもって生きることは、ごく限られた人の生き方であると思われるかもしれません。少なからぬ方が、「自分は非力な存在で、志などという大それたことは縁遠い」とおっしゃることでしょう。
けれど、私はそうは思いません。この世に生まれたからには、誰もが志を胸に生きること、志に向かって懸命に歩むことが大切なのではないでしょうか。
志とは、おのれの目指す到達点、ゴールのようなものでもあるでしょう。ゴールが無かったら、どちらに向かって走り出したらいいのかわかりません。
祖母には祖母の志がありました。果敢に人生を生き抜くことを可能にしたのは、志があったからです。そうした意味においては、志はまた、支えであり、エネルギーであるということもできるのです。
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「人が死んだ時、その人の魂は大切な人の中で生き続ける」という話を聞いたことがある。肉体は亡びるが魂は生き続けるとは、その人が残した生き様が受け継がれ、波紋のように広がっていくこと、生き様とは、きっと「人が感動する」ことだと思うのです。だからこそ、「生きる」とは息をすることではなく、使命や役割に気づき、それに向かっていくことのように思えています。それを志というものなのでしょう。
「志」に気づけば、己の行動が正しいだろうかと客観的に自分を見つめる自己鑑賞ができる。ブレたとしても、戻る場所があるわけです。しかし、志を貫くことは、時に苦しくなることもある。吉田松陰は死を持っても貫いた。自分がそこまでの高い志であるだろうか。自問自答してみる。
過日、ある方から指摘を受けてブレた自分に気づいたのである。学んでいなければ、ブレたことさえも気づかないだろう。
致知2016年1月号
「リーダーは志を持て」
マツダ会長 金井誠太氏の言葉より
ーーーこれまでいろんなリーダーを見てきましたが、人を包み込むようなタイプの方もいらっしゃるし、ものすごく厳しくて、人を突き放ちながらも尊敬される方もいっらしゃる。リーダーのあり方というのは本当に千差万別です。そこであえてリーダーシップの真髄ともいうべきものを一つ挙げるとするなら、志を持っているかどうか。それしか私には思いつきませんね。
リーダーは社員に夢と希望を持たせ、情熱と誇りと自信を持って仕事をしてもらわなくてはなりません。そのためにはリーダーに夢と志が不可欠だと思うんです。その夢と志を理解してもらうことによって、社員は自ずと成長していくと私は信じています。ーーー
わが社のビジョンは「人の幸せ」というもの。働く人が、「入出運送で働けてよかった!」と思ってもらえるような会社づくりをすることが私の「志」なのです。