2015年12月27日(日) 466/1000
<逆境こそ宝>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その21
石川真理子氏著
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「ぬくぬくと心地よい布団にくるまっているときに、さあ努力しておのれを磨きなされと言われてできますか? ちょうどいい湯加減の温泉に浸かって歯を食いしばることができますかのう」、言われてみればまさにその通りです。すべて順調な時に努力の「ど」の字も思い出すことはありません。もし賢くも努力の大切さを思ったとしても、逆境のさなかにいる時と同じ程度のがんばりを発揮できるとは思えません。
考えれば考えるほど、満たされているときに努力することは、逆境の中で歯を食いしばることよりも難しいものです。
人は逆境を与えられているからこそ、よりよい自分になることができ、その精神を磨くことができるのです。やはり辛くとも逆境は宝なのです。
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逆境はこない方がよいと願いたいが、容赦なしにやってくる。倒産の危機に直面しそれを乗り越えてこれたことは、従業員をはじめ多くの方々の支えがあったからこそ今があることを思い出すと、感謝という気持ちが湧き上がってきます。そして、耐え抜いてきたという精神力や行動力は少し身についたように思います。
その渦中の時は必死であるので、余計なことは考えていられませんが、振り返れば逆境は成長の糧であると思えます。
逆境はいつ何時、やってくるかわからない。だからこそ、会社の財務状態、人材育成、経営理念の浸透、良い人間関係、労使一体ということを念頭において組織を強くすることが重要であると考えているのです。
その実行のためにも経営者が自らを磨く修練を続け、先頭に立つことを忘れてはならないと考えています。