2015年12月25日(金) 464/1000
<目の前の一歩を踏み込む>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その19
石川真理子氏著
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「遥かな山の頂上を眺めて、とてもじゃないけれどこれは登れないと言っているわけだね。てっぺんばかり見て踏み出したら、転ぶかもしれませんよ。大事なのは、その頂上に続く目の前の一歩を、どんなふうに踏み出すか。できる限りの最良な一歩を踏み出すことに心を砕きなされ。その日その時々により良い一歩を重ねることが、いつしか高みへとおのれを導いていくのですから」
武士道に則って生きることに疲れたとき、自分には無理だとあきらめたくなったとき、
「目の前の一歩」ということを思い出すことは、気持ちを明るく強く持つコツのように思います。
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今年の8月より社内木鶏会を導入した。一度体験すれば、素晴らしいコミュニケーションツールであると実感できるが、それはこちら側の一方的な価値観であるので理解されるためには、十分な説明と努力がいる。
社内木鶏会はコミュニケーションだけではなく、本を読むこと、感想を書くこと、発表するという個人の成長にもつながります。しかし、多くのドライバーからは、「俺は勉強が嫌だから運ちゃんやってんだよ!」、「そんなもんに金を使うんだったら給料を上げて欲しい!」などの反発が聞こえてきます。
会社の永続的な発展に欠かせないことは、チームワーク力の向上、個人のレベルアップであると考えています。だからこそ人間の基礎力を向上させるために社内木鶏会があるわけです。いわば、人間力のアップであり、それを一言で言えば、「人の気持ちが分かる」ことだと思うのです。
「勉強が嫌だから運ちゃんやってんだよ!」、そんな言葉を子供が聞いたらどのように
思うでしょうか。これでは親を尊敬できなくなります。親の姿を見て子供は育つというように年齢に関係なく、学ぶ姿勢を怠ってはならないと思うのです。
社内木鶏会を通じて他の運送会社には絶対に負けない高い人間性、家族や友人から尊敬される人間になって、「私にもできる!」と自信を持って欲しいと心から願っているのです。成長とは他人との比較ではなく、昨日の自分との比較です。他人の目を気にする必要はないのです。
昨日、社内木鶏全国大会で感動大賞を受賞された滋賀県の株式会社ヒロセ様に訪問した。導入当時は多くの反発にあったが、廣瀬社長のいい会社にしたいという強い念いが社員の心を変えた。社内木鶏会導入から4年が経過し、長年勤務している社員さんからは、「会社が変わった!」、「会社に来るのが楽しい!」と語られた。そして、反発していたMさんは、社長の念いを聞いた時、「そんなにも俺達のことを考えてくれているんだ!」と知り、「社長についていこう!」、「ヒロセが倒れるときは、俺も一緒に倒れる!」とまで語り、今では社長の代弁者となり、社長の念いを社員に語るまでになっている。
会社を変えることは並大抵のことではないと思うが、社長次第で道は開かれると廣瀬社長、ヒロセの社員さんを通じて感じた。
私は仕事を通じて、どんな人も成長できる仕組みをつくりたいと思っています。
成長へのプロセスを楽しみながら、強い組織をつくり、「社員の成長こそ会社の未来」であると信じています。一人ひとりが勉強して人間力を上げ、視野を広げていくことができれば、人生の見える景色が大きく変わり、生きがいも生まれてくると思うのです。
そのために目の前の与えられたことに一歩に踏む込む勇気が大切なのだと、廣瀬社長から学びました。