2015年12月22日(火) 461/1000
<修養の精神>
皆さんおはようございます。
致知出版社発行
「女子の武士道」より引用 その15
石川真理子氏著
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「人間というのは物だとかお金だとか目に見えるものに執着すると、肝心要の大事なものがいっそう見えなくなるのだね。相手の思惑も見えぬほど金銭に執着するものだから、ふだんは誠実にやる覚悟があっても、それがにわかに揺らいでくる」
祖母は得することばかりを考えて徳を忘れ失うのは、誇りある人間のすることではないといいました。
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お金は人を変えてしまう。お金は魔物である。しかし、お金がなければ不便であり、使い方を誤ると信用を失ってしまいます。働く目的が金だけとなり、金のためならなんでもやるという暗黒の世界に身を修めると、顔立ちまで変化してくる。そのようになると物事が自分にとって得になること以外に興味がなくなり、結果、その人の周りから人は遠ざかり、知らぬまに孤独の道のりを歩み、心が荒んでいくことになるだろう。
そのような人の子どもは、親と同じ道を歩み、孫までという具合に伝承されていくので、その家系は苦しみを背負うこととなる。しかし、その誤りに気づき、道を改め、徳を積む行動に変えれば、子々孫々と繁栄すると考えるのです。
徳とは、「人のために尽くす」、「相手のために役に立つ」こと。そのために自らを修める修養の精神が必要であると考えるのです。